時計、ウエア、その他必要グッズの選び方
- 腕時計
写真はカシオ計算機のハートレートモニター付きモデルCHR-1000。多機能なので、使い方に慣れるのに一苦労だが、心拍数が記録できる
このほかにも、さまざまな機能が装備されています。ガイドが気に入って使用している時計は、ピッチが計測できるという機種。ピッチ数が測れると、ストライドを伸ばす練習やピッチ走法の練習に便利です。距離表示がないところでも、どの程度のスピードで走っているのかをつかむことができます。ピッチ数の低下によって疲労度を測ることもできます。
運動習慣がこれまでほとんどない方でしたら、最初からハートレイトモニター(心拍数が測ることが可能)のついた時計を選ぶことをオススメします。ランニング中の心拍数を計測してくれますので、安心して運動できますし、心拍機能の進化もデータで確認することができます。
時計の選択でもう一つ大事なことは、使い勝手の良さです。スタートボタンやラップボタンが押しやすいこと。それでいて、簡単に誤作動させてしまうような場所にボタンがないことを、実際に腕に付けて確かめてみましょう。表示スペースが大きく、走りながらの視認性がよいことも大事です。時計店では、試着までさせてくれないかも知れませんが、スポーツショップだと試着用のサンプルをおいているところもあります。
- Tシャツ
綿100%ではなく、ポリエステル混紡などにして綿の比率が30%以下程度の素材を選びます。綿は吸湿性はよいのですが、水分が蒸発しにくく、肌にべたっとついて不快感があり、体の動きも妨げます。また、寒い季節になると体を冷やしてしまいます。丈は短い方が体にまとわりつかなくて良いでしょう。高級なTシャツになるとウエストが絞られた立体裁断になっています。ガイドは、夏は日差しが強いので、襟付きのサイクリング用やサッカー用のシャツを着たりすることもあります。涼しくなれば長袖のシャツにします。
- ランニングパンツ
できればインナーパンツ付きを選べば、別途にインナーパンツを用意しなくて済みます。インナーポケットが付いているタイプもありますが、これにはそんなにこだわる必要はないでしょう。涼しくなったらロングパンツやタイツ、さらに寒くなればその上にウインドブレーカーを着ます。
- 靴下
一番の消耗品。とりあえず3足1,000円程度の靴下で大丈夫です。マメのできやすい人は、5本指ソックスというのがあるので試してみてください。糸が太く粗い織りの素材だと、摩擦が多くマメができやすくなります。底に滑り止めがついたものもあります。値段も高くなるので、レース時用とするのがいいでしょう。
- キャップ
春~秋の日中のランニングには、必需品。野球帽のようなタイプで、ツバ以外はメッシュ素材をオススメします。キャップは日除けが目的ですから、ツバの面積がある程度ないと、目的を果たしません。太陽が後に回ったら、ツバを後にして首筋の日当たりを避けるようにかぶります。ほか厳しい日差しの中のロングランナーのために、後頭部に日除けがついたキャップもあります。
- ウエストバッグ
家から1km以内ぐらいの近いところを走っているならいいのですが、2km以上離れるならタクシー代、ドリンク代、電話代くらいを緊急のために1,000円札1枚を持っていきましょう。10km以上走るなら、あめ玉の2~3個も持つことをオススメします。トイレに行きたくなるかもしれないので、ティッシュペーパーも。そして家のカギも持たなければなりません。これをすべてポケットに入れて走るというわけにもいかないので、ウエストバッグが重宝します。なるべく小さいウエストバッグがモノがバッグの中で踊らず、走りを邪魔しなくて便利です。
- サングラス
マラソンランナーでサングラスをしている人を見かけます。私の経験からしても、サングラスをしていると速く走れるとか、疲れが少ないということはないと思います。かえって重くなるし、風を受けられないだけ防熱には不適だと思うのですが、ラドクリフがサングラスをして世界記録を出しているので、何も言えません。
目の周囲はシミができやすいので、美肌のためにサングラスを使うことは理にかなっています。早朝夕刻で太陽光が直接目に入るとか、道路からの反射光が強いときにも、目を保護するために有効だと思います。
私はメガネをかけています。汗をかいてくると落ちてくるし、重くてわずらわしくなるのですが、自然いっぱいのところを走っている時には、虫除けになります。コンタクトレンズで走ったこともありますが、これは快適でした。
- その他、お守り、ネックレス、テープ、腰ひも等々
マラソンや駅伝のTV中継を見ていると、ランナーは実にさまざまなモノを身につけています。私には、わずらわしそうに思えますが、選手にとっては思い入れがあるのだと思います。それを身につけていると安心して走れる、というのも一つの効力。お好みでなんでも試してみてください。
次回は、サブスリーを目指す方向けの第1回記事。初心者の方もぜひご覧ください。そして7月の第1回目記事では、いよいよ初心者向けのランニングメニューをガイドする予定です。
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