賞金王の行方は……
池田勇太選手のオールラウンドぶりを指摘しましたが、石川遼選手もまた、最大の武器であるドライバーの飛ばしはもちろん、アイアンショットの上手さ、アプローチの巧みさ、パット巧者であることなど、ツアー屈指のオールラウンドプレーヤーです。現在の主要な部門別データを見るとそのことがはっきり伺えます。
部門 | 石川 | 池田 |
平均ストローク | 2位 | 1位 |
ドライビングディスタンス | 7位 | 30位 |
フェアウェイキープ率 | 88位 | 22位 |
パーオン率 | 27位 | 10位 |
バーディー率 | 1位 | 2位 |
サンドセーブ率 | 9位 | 90位 |
平均パット数 | 1位 | 2位 |
賞金を大きく左右する平均ストローク、バーディー率、平均パット数で、2人は1位、2位を分け合っています。飛距離も上位、パーオン率の高さは彼らのショットメーカーぶりを数値で示すもの。
一方、石川選手は優勝した試合でもO.B.を連発しているように、フェアウェイキープ率に難あり。池田選手は、バンカーショットにやや課題を抱えているようです。
これだけ、突出した2選手なので、賞金王争いは最後までもつれそうです。ポイントになるのは、やはり優勝。終盤戦は、優勝賞金額が3000万円を超える大きな戦いが続きます。特に、優勝賞金4000万円の「ダンロップフェニックス」「カシオワールドオープン」「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最後3連戦が最大の見どころになるでしょう。
女子ゴルフでも宮里藍選手が登場後、横峯さくら選手、上田桃子選手をはじめ実力のある若手プロが続々登場し、ツアーを大きく盛り上げました。男子ツアーも二人のスターを得て、新たに飛躍しようとしています。
今年のツアー終盤戦は、将来においても語り継がれるような大きな転換点にあるかもしれません。ぜひ、トーナメント会場で実際に時代が変わろうとしている雰囲気を体感したいものです。
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