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ゴルフクラブに弾道調整機能の波が来る2(2ページ目)

ナイキ、テーラーメイドの弾道調整機能を持ったNEWモデルの特集2回目。今回は、いいこと尽くめの弾道調整にデメリットが生まれる可能性はないか考えてみました。購入を検討中のゴルファーは必見です。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

調整機能は頻繁に使うか?

テーダーメイドの弾道調整機能「FCT」。※写真はクリックすると拡大します
シャフトの抜き差しによる弾道調整機能は、これまでになかった新しい機能。今後も多くのゴルファーのフィードバックを受け、改良されていくものと思います。そこで現時点で機能上、気になる点をいくつか挙げてみたいと思います。

まず、「MWT」などのウエイト可変による調整機能も同様だったのですが、こうした機能は2.3度使用してみて自分に合うポジションを見つけたら、それっきり使用しないということも少なくないようです。ガイドも以前、最大12gのウエイトと4つのウエイトポートがあり大きな弾道調整幅をもつ「r7 425ドライバー」を使用していましたが、最初の感触が良かったため、結局ウエイト変更は一度も行いませんでした。

もっとも変更しないで済むなら、むしろそれは幸運といえるでしょう。クラブに大きな調整幅があれば、購入後、様々に試してみることで自分にあったポジションにあわすことができ、結果的には、自分に「合う」「合わない」によるクラブ購入の失敗が劇的に少なくなると思います。

また実際に影響があるかは検証の余地がありますが、シャフトの個体差が影響する可能性もあります。本来、同心円であることがルール上定められているシャフトですが、市販されているシャフトには僅かな歪みや曲がりが生じている場合があります。製造過程でシャフトの肉厚に違いが生じ、方向によって硬い向きと軟らかい向きが生まれるおそれがあります。

その最も硬い部分は、シャフトスパイン、シャフトの芯などと呼ばれています。シャフトを回転させて弾道調整を行う場合は、こうしたシャフトの芯の向きが変わるものと思います。場合によっては想定される弾道調整機能が発揮できない場合があるかもしれません。

>>次は、ソールのすわりについて>>
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