進むドライバーのシャロー化
ドライバーのフェース面。縦の長さが長いと「フェースが厚い」と表現する |
チタンドライバーが、ドライバーの主流となって既に十数年が経過しますが、その間ヘッド体積は大型化が進み、それに伴いフェース厚はより厚みを増し、よりディープフェースになっていきました。
ドライバーはディープフェースであるほうが、バックスピン量の少ない強い弾道になると言われています。チタンドライバーは、その進化の過程の中で徐々にディープ化していき性能を向上していったといえます。
しかし、近年になりその傾向に変化が現れはじめました。今年発売されたNEWドライバーの多くが、前モデルに比べて、シャローフェースになっているのです。フェース面をややシャローにし、その分、投影面積(構えたときに見えるヘッドの大きさ)を大きくするというのが、これまでのドライバーに比べての最新ドライバーの大きな特徴といえます。そのためヘッド体積はほとんど変わらなくてもヘッドが大きくなったと感じるNEWモデルが増えています。
長年のディープフェース化傾向に変化が起きたことは、これからのドライバー進化の方向性が変わったことを示しているのではないでしょうか? 今回は十年来の傾向を覆し、シャローフェース化へと進む現代のドライバーについて考えてみたいと思います。