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2008年ゴルフルール改正をチェック!(4ページ目)

2008年1月から施行され、いよいよ関心の高まっているSLEルール。しかし同時期に多くのルール改正が同時に行われています。ゴルファーが特に遭遇しそうなポイントを解説。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

ゴルフクラブの条件

ナイキのNEWドライバー「サスクワッチ SUMO2 5900」。「5900」とは慣性モーメントの数値規制を念頭にネーミングされたと思われる
今回のルール改正のうちもっとも知られているのは、高反発クラブの規制、SLEルールです。しかし、その他にも今回、様々なクラブに関しての規制が明文化されました。

クラブヘッドは単純な形状でなくてはならないとルールで規定されています。今回のルール改訂では「単純な形状を正確に、包括的に定義することは現実的ではない」としながらも、その「単純な形状」に関してのガイドラインが規定されました(ゴルフルール付属規則II 4a)。ガイドラインでは、数値を交えながらかなり詳細なところまで踏み込み、ゴルフクラブにおける「単純な形状」についての定義づけを試みています。

ガイドラインでは、形状はもちろんのこと、溝や刻印の入れ方なども明確に定められていて、新奇な形状や性能をもったゴルフクラブが次々登場することを懸念し、伝統的なゴルフクラブの在り方を定めようとするR&Aの意気込みを感じます。

またヘッド体積や慣性モーメント(M.O.I.)に関しても以下のように、それぞれ460cc、5900gcm2と規定されました。

クラブヘッドの体積は460立方センチメートル(28.06立方インチ) + テスト許容誤差10立方センチメートル(0.61立方インチ)以下でなければならない
 
クラブを60度のライ角度に据えたときに、クラブヘッドの重心を通る垂直軸周りの慣性モーメントコンポーネントは5900グラム平方センチメートル(32.259オンス平方インチ) + テスト許容誤差100グラム平方センチメートル(0.547オンス平方インチ)以下でなければならない

ヘッドの大きさはこれでほぼ決まり。クラブの長さは、48インチ以内と決まっています。急激な性能向上のあった近年のドライバーですが、これだけはっきりとした制限がかかると、性能アップのスピードはひとまず緩やかになりそうです。

>>次は、ルールブックについて>>
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