ヤマハ inpres(インプレス)
07年最大のヒット作のひとつとなったヤマハ「inpresX 460D」 |
そうしたコンセプトのクラブの中で現在大変評価されているのが、ヤマハの「inpresX 460D ST-long」です。先行して発売された「inpresX 460D」も非常に人気となっており、ある調査ではショップ販売でNo.1を獲得するほど。「inpresX 460D ST-long」は、その46.25インチの長尺タイプです。単にシャフト長を伸ばしたのではなく、長尺専用のシャフトとヘッドを採用し、クラブ全体のバランスに配慮されているため、長尺ドライバーの欠点といえる振りにくさやミート率の低下を軽減しています。
これまでも長尺ドライバーを扱いやすくすることで、その飛距離メリットを生かすというコンセプトのクラブはありましたが、「inpresX 460D ST-long」はその代表的な成功モデル。
SLEルールが施行されると、飛距離アップのためドライバーの長尺化は加速するものと考えられます。シャフトをある程度長くしても振りやすく、ミート率が落ちない工夫が今後も続けられるでしょう。
高反発ドライバーが流行した頃、ドライバーのシャフト長は少しづつ短くなっていきました。フェースに当たれば飛距離が稼げるので、シャフトを短くしてミート率を当てる意図があったものと推測されます。また少し専門的な話となりますが、シャフト長が短くなるとヘッド重量を重くする必要がありますが、ヘッド重量を重くすると物理的に飛距離アップの可能性があります。
一方で、今後、短いシャフト長(具体的には44インチ前後)のドライバーにも少なからずニーズがあるものと思います。前述のようにミート率アップとヘッド重量増の恩恵は大きいものですし、概して、身長の低い方やアップライトなスイングのゴルファーには、長尺ドライバーが全くフィットしない場合があるようです。
ゴルフクラブは、総合的に形作られているもので、何かの特徴が際立つと必ず他の要素が変化してきます。新しいコンセプトが支持を受けるとしばらく各モデルもそれに追従しますが、必ず反作用的に異なったコンセプトを持ったクラブが生まれるというのが、ゴルフクラブの進化の歴史でもあるのです。
ルール変更を目前に控えた2007年はまさにその過渡期といえそう。近い将来には、やや短いシャフト長のドライバーも多くラインナップされるものと予測されますが、自分のスイングに合うクラブの傾向を探る意味でも、様々なクラブを試してみることをお奨めします。
<関連リンク>
SLEルール施行前!NEWドライバーの傾向は?(All Aboutゴルフ)
ルール施行あと一年! 最新ドライバー事情(All Aboutゴルフ)
施行間近!SLEルールを知ってますか?(All Aboutゴルフ)
ダンロップ XXIO
ブリヂストンスポーツ TOURSTAGE NEW X-DRIVE
アキラプロダクツ
イオンスポーツ
ヘクサス ジャパン
適合ドライバーヘッドリスト
(財)日本ゴルフ協会 2008年からのドライビングクラブの規制について
(財)日本ゴルフ協会 ゴルフルール付属規則II
(財)日本ゴルフ協会 ゴルフ規則インフォメーション