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施行間近!SLEルールを知ってますか?(2ページ目)

2008年から日本でも施行されるドライバーの反発係数規制、SLEルールについて、これまでの経緯からNEWモデルの動向までを解説します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

SLEルール これまでの流れ

アメリカを中心にルールを決めているUSGAは、伸び続けるドライバー飛距離への対策として、1998年にこの反発係数(COR)0.83という数値基準を決めました。

これ以降、アメリカのPGAツアーではこの基準値を上回る高反発クラブの使用は禁止され、メーカーのラインナップもほとんどが、いわゆる低反発のルール適合モデル(以下適合モデル)となりました。

ヨーロッパや日本でゴルフルールを統括しているR&Aは、USGAのこのような動きに対し静観する姿勢をとっていましたが、2000年には数値基準は必要ないという公式見解を発表。

これによって、世界にはゴルフクラブに2つのルール、2つのスタンダードが存在することになるのです。

日本の主なるクラブメーカーは、この状況をむしろ逆手に取り、こぞって基準値を超える高反発ドライバーを発売しました。ルール違反の飛びを謳い文句にしたこれらのドライバーは、一般ゴルファーからも大きな支持を受け、ちょっとしたブームとなりました。

現在、USGAの「Non-conforming Driver List」(ルール不適合の高反発クラブのリスト)の大部分が日本メーカーの、あるいは海外メーカーの日本向けのクラブです。ドライバーの飛距離にこだわる日本のゴルファーの気質がこんなところに現われています。

そしてついにR&Aも数値基準を世界で統一すべきであるとの判断をしました。2002年5月には、「R&AとUSGA、ゴルフ用具規則基本方針およびスプリング効果規則に関して合意」が発表され、ドライバーのスプリング効果について2008年1月から、反発係数が基準値(0.830)を超えるドライバーはゴルフ規則で不適合となることが決まりました。

R&A傘下の日本のゴルフ界も当然それにのっとるかたちとなります。


>>次のページは、日本におけるSLEルールの現状です。>>
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