写真撮影/風景・夜景を撮る

日本一の二大花火大会を撮る(4ページ目)

ガイドが独断で選ぶ二つの「日本一の花火大会」。それは隅田川花火とPL花火。その写真を紹介するとともに花火大会の撮影のポイントもご案内しましょう。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

花火の数が多いので、束で撮る感じで


ナイアガラ花火
長さが2キロにも及ぶ、ナイアガラ花火。

PL花火の客足はとても早いです。開催日のお昼ごろには、場所取りに多くの観客が来場します。ただ、ある程度近くまできて場所取りをしておけば、花火を見るのに遮るものがあまりないので比較的、見学はしやすいと言えるでしょう。

PL花火は、一時間という短い時間に10万発以上の花火が打ちあがりますから、とにかく一度に多くの花火が打ち上げられるのが特徴。写真で撮影するときに、注意したいのが、早めにシャッターを切っていかないと同じ箇所にたくさんの花火が写ってしまい、白く露出オーバーしてしまうところ。

短めに打ちあがる花火の束をバサッバサッと撮っていく、という感じでシャッターを切っていくといいかもしれません。

打ち上げ花火の撮り方は、『今年はトビっきりきれいに花火を撮る! 』をご参考にどうぞ。

また、打ち上げ会場も広いので、打ち上げ場所の距離もまちまちです。見学しているところから大きく見える花火もあれば、距離があり遠くに見える花火もありと、打ちあがったときにズームレンズで対応していく必要があります。

何度も見学しているのであれば、パターンがつかめるかもしれませんが、初めての方には戸惑うことも多いことでしょう。

菊輪
小さくいくつも花が咲いたような菊輪。可憐でとてもきれいです。


スターマイン
いろんな形に開くスターマインは、全体のバランスが整って写るとベストショットになります。


大輪
菊や牡丹と呼ばれる打ち上げ花火は基本形。ひとつずつ大きく開くので撮影もしやすいでしょう。


PL花火のフィナーレは、一度に約1万発が一気に打ち上げられます。もうそれは花火というよりは、空が真っ白に一瞬輝きます。この最後の花火が人気があるようですが、写真に撮るにはそれまで撮っていた露出設定ではまず撮れません。その瞬間だけは、F22の絞りで1/250でも撮れるくらいとてつもなく明るくなります。

最後の一瞬を撮りたいのであれば、その一瞬用に露出設定してカメラをスタンバイしている必要があるでしょう。

さて、ガイドが選んだ二つの日本一の花火大会、いかがでしたでしょうか。みなさんにとっての「日本一」とする花火大会もきっとあると思います。それぞれの思いの「日本一の花火大会」を撮ってみてはいかがでしょうか。

写真・テキスト 瀬川陣市
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