手持ち花火、線香花火をきれいに撮影する方法

夏の時期になってくると、小さいお子さんなどがいるご家庭では、「花火をやろう!」とせかされる場面も多々あるのではないでしょうか。

大きな打ち上げ花火を豪快に撮影するのもいいですが、ご家庭で行う小さな花火大会を写真に撮るのも夏の思い出アルバムのワンシーンとなっていいものです。

今回は、手持ち花火の撮り方をレクチャーしてみましょう。線香花火もきれいに撮れるようにご案内します!

<目次>  

手持ち花火はフラッシュなしで撮影してみましょう

我が家の花火大会
ご家庭での花火大会をきれいに撮ってみましょう。花火の明るさを利用しての撮影方法をご紹介しましょう。

コンパクトカメラでオート設定にしておき、夜のシーンを撮ると自動的にフラッシュが発光します。フラッシュを使って撮る花火のシーンもいいのですが、フラッシュ光で花火の輝きまでも明るく照らしてしまい雰囲気が違って写ってしまいます。

『フラッシュの光はどこまで届くの?』でもご紹介したようにフラッシュの微調節が出来るといいのですが、案外難しいかもしれません。そこで今回は、どのカメラにもある機能を利用し、フラッシュを使わず花火の明かりのみを使っての撮影方法をご紹介しましょう。

花火の明かりだけを使うのでその場の雰囲気をそのまま写すことができます。ぜひ、試してみてください。

次に花火撮影の設定方法などをご案内しましょう! 

 

ISOを高めに設定しましょう

花火の明かりだけ
この写真は、ISO800に設定して、絞りをf4を選択。絞り優先モードでカメラは手持ちにて撮影しました。シャッタースピードはオートで、1/60になりました。

基本的にここではコンパクトデジタルカメラを使っての撮り方でご説明します。一眼レフを使う場合もこの方法に準じていただいて結構です。

まず、フラッシュを発光禁止モードに設定します。これを設定しないとフラッシュが光ってしまうので、必ず設定しましょう。

たいていのコンデジには「花火撮影モード」がシーンモードに入っていますが、機種によってモードの有無にはバラつきがあります。ですので、ここでは絞り優先モードを使っての撮影方法でご案内します。絞り優先モードは通常「A」と表記されます。絞りだけを設定すればあとはカメラが自動で露出を決めてくれるというモードです。撮影モードは絞り優先モードに設定してください。

絞りについてあまり知らないという方は、『露出なんて簡単カンタン!?』『露出はこれでマスター!』もご参考に。

そして、ISO感度は高めの800あたりに設定しましょう。ISO感度を高めるほどシャッタースピードが速くなり、フラッシュがなくても手ブレをせずに撮影が可能になります。しかし、ISO感度を高めるほど画像が粗くなるので、そのことを含めて設定値を決めてみてください。

さて、手持ち花火を撮る準備はできましたでしょうか。これまでの手順をまとめておきましょう。

1:フラッシュは発光禁止モードにする
2:撮影モードは、絞り優先モードにする
3:ISO感度を800くらいにする

 

三脚があればなお良し!カメラはしっかり固定して

まずは絞り優先モードで撮るときには、絞りを決めることになります。絞りの数字が小さいほどシャッタースピードが速くなるので、ここでは小さい数字、f4などを選び設定します。機種によって絞りの最小の数字は異なります。

撮影するときには、花火の明るい部分が画面に大きく入るようにします。明るさによってシャッタースピードが変化していきますので、明るいほど手プレをする心配が少なくなります。

とはいっても、花火の明かりだけで撮影するときは、カメラをしっかり固定して撮影する必要があります。三脚があればベストですが、ない場合でもしゃがみながら自分のひざの上でカメラを固定しながら撮るなどするといいでしょう。

個人差はあるのですが、シャッタースピードの1/60を手持ちで手ブレなく撮れる境界線としていいでしょう。1/60より遅くなるシャッタースピードならどこかにカメラを固定して撮るようにするといいですね。

 

花火の色によって写る色合いも変化します

今回の方法では、花火の明るさだけで撮影するので花火の色合いによって雰囲気が異なる写真になります。赤っぽい色なら全体が赤い色が反射した写真になります。白く強い色だと明るい色になります。

この撮影方法では、フラッシュを使わないことで花火自身の色を生かして撮れます。いろんな花火の種類で撮ってみると楽しいと思います。

花火の色合いでの写り方の変化をサンプル写真でご覧ください。
 
赤系の色
赤系の色を放つ花火の明かりで撮った写真。全体も花火のオレンジ色に染まって写ります。
 
明るい白い色
こちらの花火は、色の明るい白い色合いを放つ花火。フラッシュを放ったかのような明るさになっています。花火によってもこれだけ写り方が異なります。

人物を花火と一緒に写す際は、この花火の明るさを利用して撮ります。花火の明るさが大きいときに、人物も入れるようにして撮ると写り込みます。花火の明るさに照らされた表情を撮るのも楽しい撮り方ですね。

この方法を利用して線香花火も撮影してみましょう!

 

IOS感度を高める!線香花火の光量はとても小さい

線香花火
線香花火は、光量がとても小さいですから、ズームレンズを使って少し花火に寄ると撮りやすいでしょう。ぱちぱちとはじく線香花火、写真に撮ってもとてもやさしさが感じられます。ぜひ試してみてください。

線香花火は他の花火と比べてとても光の量が小さくなります。線香花火の明かりだけで撮るには、さらに少し工夫が必要です。

まずは、ズームで大きめに寄ってみましょう。画面になるべく明るい部分を入れることで、手ブレする可能性が少なくなり撮りやすくなります。絞り優先モードでは、お持ちのカメラの最小絞り値に設定してみてください。それでもブレて写ってしまうようならISO感度もさらに高めてもいいかもしれません。そして、しっかりカメラを固定して撮ってみましょう。

線香花火の写真は、多少の手ブレがあっても味のあるものになったりします。あまり神経質にならずに、まずは撮ってみましょう。

今年の夏の思い出になる花火写真をぜひ撮ってみてくださいね。
 

 

写真・テキスト 瀬川陣市
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