公安の窓際刑事と謎の自衛官がテロリストを追う!福井晴敏『op.ローズダスト』
登場人物が追い求める“新しい言葉”とは? 実在の企業を彷彿させるネット財閥も出てきます。 |
冒頭、波の花に“ローズダスト”という名前をつけるシーンから非常に映像的。警察が警戒するなかあっさりとターゲットを爆殺するテロリストとの戦いもド派手。警視庁と防衛庁という組織同士の攻防もスリリングだし、事件の裏で暗躍する黒幕もいる。そして危機に直面して腹を決める大人たちが格好いい。上下巻でとても分厚いですが、一気に読めます。
ちなみにYahoo!ブックスで私(ガイド)が著者インタビューしていますので、よかったら読んでみてください。福井さんが描きたかった“新しい言葉”とはどんなものか、ヒントになるかも。
『脳男』の著者、待望の長篇新作!首藤瓜於『刑事の墓場』
ダメ刑事達の胸のすく活躍を描く警察小説とのこと。楽しみです! |
挫折したエリート刑事・雨森が“刑事の墓場”と呼ばれる小さな警察署に配属される。そこにいるのはやる気ゼロ、プライドなしの「拗ね者集団」。だがある傷害事件が県警全体を巻きこむ大事件に発展し、ついに拗ね者たちが立ち上がる!……という話らしいです。
あらすじだけ読むとちょっとありがちなパターンに思えますが、そこは『脳男』の著者。きっと予想を裏切ってくれるはず。
<関連ガイド記事>
・祝・吉川英治文学新人賞!今野敏『隠蔽捜査』『隠蔽捜査』は警察庁のキャリア官僚を描いた傑作警察小説。
<関連リンク>
・Yahoo!ブックス福井晴敏インタビュー主に“新しい言葉”とは何かと、なぜ世代の異なる人間を組ませるのかについてうかがいました。