All AboutのWEBマガジン「For F」で連載中の「夫にヒ・ミ・ツのストレス発散術」。いち既婚者として楽しみにしてるのですが、今回、編集部に「号泣系ミステリー」というお題をいただきました。

折りしも真保裕一の話題作『最愛』が発売されたばかり。やっぱり、涙を流させるのは“愛”かも? ということで、“最愛の人”との絆を描いた小説3冊をセレクトしてみました。涙でストレスを洗い流しましょう!

姉と弟の絆を描いた長編【no.3】真保裕一『最愛』

最愛
次々とあらわれる謎にドキドキ
小さい頃はケンカばかり。でも大人になってそれぞれ独立すると、なぜか懐かしい。きょうだいって不思議ですね。真保裕一の最新刊『最愛』は、両親の死後別々の親戚に引き取られ、離れ離れになった姉と弟の、深くて悲しい絆を描いた長編小説です。

主人公は34歳の小児科医・押川悟郎。毎日、子どもたちの命を救うために奔走する彼の元に、姉が瀕死の重傷を負ったという知らせが届きます。悟郎は休暇をとり、病院へ。姉の千賀子は、身内の誰にも知らせずに結婚していました。しかも新婚のはずなのに、夫はあらわれません。そして次々と浮かび上がる謎。姉は音信不通だった18年間、どんな人生を送っていたのか? 悟郎は姉の部屋にあった年賀状を頼りに調べていきます。

読み進めていくうちに、一本気で情が深い千賀子のキャラクターに惹かれ、緻密な構成にうなり、そしてラストに露になる真実にガツーンと打ちのめされる。あまりの激しさにイライラも吹き飛びそうな一冊です。

no.2は夫婦の絆を描いた一冊>>>