南部、世界文化遺産の大学都市とソチミルコ
コヨアカン、サン・アンヘル地区よりさらに南方面に車で15分ほどの場所に、2007年、中央キャンバスが世界文化遺産に登録された、メキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México通称UNAM)があります。フアン・オゴルマン、ディエゴ・リベラ、アルファロ・シケイロスといった作家たちのメキシコ芸術史上重要な壁画が多数残っていることからも、ぜひ訪れたい場所のひとつ。
ラテンアメリカ最大規模の広大な面積を持つ大学で、その構内は大学都市(Ciudad Universitaria)と呼ばれ、ひとつの町のように設計されており、学生や教職員を含めて約30万人が通っています。2008年に、この大学都市内にオープンした現代アート美術館(Museo Universitario Arte Contemporáneo)は、そのモダンな建築自体も見応えがあり、国内最大規模なので一見の価値あり。
また、大学都市から南へ15分ほどの場所には、世界最大のサッカー・スタジアム、エスタディオ・アステカ(Estadio Azteca)があります。サッカーが国民的スポーツであるメキシコにとっては重要な場所で、試合の日には周辺が大混雑!
そこからさらに南下して、車で40分ほどのところにあるのが、ソチミルコ(Xochimilco)地区。かつてメキシコシティが水上都市だったころの名残で、トラヒネラという派手に飾り付けられた遊覧船にのって船遊びをするスポットです。ここも世界文化遺産に登録されています。