北野武インタビュー天才たけしの頭脳に潜入

映画監督・北野武と芸人・俳優のビートたけしのふり幅も魅力のひとつ。第60回カンヌ映画祭では「世界の映画監督35人」に日本で唯一選ばれた

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この映画が
おいらのターニングポイント！
ここから変わる。ボブ・ディランがエレキギターを持ったみたいに。『監督・ばんざい！』は無茶なんだけど、おいらはすごい好き。「くだらねえ」ってのは、お笑いにとって褒め言葉で「くだらねーな」って言われるとありがたいんだ。自分の中ではくだらないんだけど、意外に次の作品のきっかけになってる。やたらバカバカしくて、面白いと思うな。北野 武

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Ｑ：ツッコミ台詞はすべて面白かったです。前回、ある映画をご覧になって「つじつまが合わなくても観客は満足するのか不思議に思った」とおっしゃいました。そのお試し？的に鑑賞した人からのツッコミを期待しているのですか？
また「芸人・ビートたけし」の視点で本作の笑いを採点するなら？

北野武監督：こんだのはね、「能楽堂」（＝『監督・ばんざい！』内の1篇）は「全然怖くない」って端からあきらめたんだけど。それ以外はまず、ツッコミをうることを前提としてないのよ。一応、ちゃんと撮ったの。あとで突っ込む！って画を撮ってしまうと、突っ込むように撮っちゃうんだ。『ツッコむ要素がないだろう』って撮って編集して、それをおいらが客観的にジッと見て、ツッコミどこを探したの。自分で自分を突っ込むんだけど、後で聞いてみると結構、的を射ているんだよね。「だったら座頭市を撮れ」（本編シーンより）って（笑）。なんで結構、好きだな。だから高得点。

Ｑ：この映画に友達を誘う言葉を教えてください。

北野武監督：「ツッコミに行こうぜ」はどう？（笑）

「天才たけしの頭脳に潜入」

・映画ギライ?!	・逃げの名人?!
・キャリアを捨てた?!	・編集の極意(１)(２)
・遊び心	・今後の構想
・ターニングポイント	・笑いを斬る