wonder2
助手:こういう部分からも、MCのテンポをよくしていった形跡が伺えます。Perfumeは日ごとに進化しているんです。そして最後は「wonder2」。この曲を聴くと「あぁ、もう終わるんだなあ」という気持ちになります。
先生:
また泣いたんですか?
助手:
泣きません!
総評
博士:総評としては「GAME」のイントロでインパクトを与えた後は、比較的あっさりと流れる印象でした。特に後半に入ってからラフな衣装で終盤まで引っ張り、もう一山、「Perfumeの掟」的な仕掛けが欲しかったかなぁという感じも多少残りました。
先生:
「Take me Take me」が掟的でしたが、確かにもっと仕掛けをしても良かったですね。全体の流れを考えた上だと思いますが、初期のシングル「モノクロームエフェクト」「ビタミンドロップ」は外されたましたね。両方とも好きな曲ですが、やはりノリのいい曲を優先したからでしょう。
博士:
東京~大阪ではインストア~ワンマン・・・と比較的お目にかかる機会も多かったわけですが、地方都市においては今回のツアーが~生Perfume初お目見え~になる訳で、挨拶代わり的な意味も有ったのでしょう。
通常良くある新譜発売後のツアーは、まだ十分聴き込めていない新譜を中心にしたコンセプシャルな内容が中心になり、前半はやや引き気味~ヒットナンバーオンパレードのアンコールになって初めて盛り上がるというお約束だったりしますが、今回は前半よりヒットナンバーを惜しげもなく披露。 一曲でもたくさん皆に伝えたいと言う熱い思いが感じる内容でした。
助手:
たしかに「GAME TOUR」というわりに新曲があまり披露されませんでしたね。「plastic smile」と「Puppy love」は武道館に期待しましょう。あと、今回BGM的に使われた「Butterfly」も。
先生:
Perfumeはブレイクしたばかりなのに、キラーチューンが豊富だというの絶対的な強みですね。フォロワーがそこだけはどうしても切り崩せない。いい曲を貯めていくしかないですからね。
こうして考えると、Perfumeは本当にいい時期にブレイクしましたね。下積み期に曲を溜め込んで、MCの力も付けて、大きなハコでも動じないです。これは他のアイドル、いやロックバンドでも、年期が入っていないとここまではなかなか出来ない。
次の武道館へ期待が高まりますね。
博士:
Perfumeにとって理想のハコとは? ある程度の機材と仕掛けが必要なPerfumeのサウンドは、触れるくらいの距離では興ざめです。ワンマンの時程度のハコが理想とする意見もありましたが、見事に2000人オーバーのハコもこなしました。
さて、逆に顔が見えないくらい大きなハコの場合、どのような可能性が有るのか不安と共に、何か絶対予想を絶する可能性も感じて止みません。バンドスタイルでもなく、ダンサーを従えるのでもなく、果たしてあの強大な空間を感動で埋め尽くすのか。やはり何かテクノロジーを駆使した大掛かりな仕掛けが登場するのではないでしょうか? さらにちょっと期待するのはサプライズゲストですね・・・当然あのPerfumeじゃないもう一人のPですが。
助手:
いままで小さいハコでしかPerfumeを見てなかったのですが、AXやZEPPでのライヴを観ていると、確実にあの大きさのハコは自分たちのものとして消化していますよね。博士の言うとおり、武道館というさらに大きなステージに立ったとき、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかとても気になります。ただ、今回のツアーのMCで「さらに大きな会場を目指すのではなく、小さな会場で回数をたくさんしたい」と言っているのを聞いて、ほんとにPerfumeはブレないなと思いました。だから信頼できるんです。
先生:
じゃ、次は武道館で会いましょう。