テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~GAME TOUR批評

チケ争奪戦! お馴染みの博士、助手を迎えて、4月27日の大阪に始まり6月1日の横浜で終えた、Perfumeの「GAME TOUR」を批評。次は日本武道館!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Perfume「GAME TOUR」セットリスト(大阪編)

武道館パンフ
01. GAME
02. エレクトロワールド
03. コンピューターシティ
04. コンピュータードライビング

MC(祝勝トーク)

05. Twinkle Snow Powdery Snow
06. Baby cruising Love
07. ファンデーション
08. Butterfly(衣装チェンジ)
09. Take me Take me
10. シークレットシークレット
11. マカロニ

MC(グッズトーク)

12. ポリリズム
13. チョコレイト・ディスコ
14. パーフェクトスターパーフェクトスタイル
15. ジェニーはご機嫌ななめ
16. Perfume

MC(武道館2DAYS発表)
<アンコール>

17. セラミックガール
18. SEVENTH HEVEN(大阪)←ルーレット曲
19. wonder2


GAME TOUR終了!

先生:
博士、助手! オリコン1位アルバムを引っさげての大阪~横浜までの「GAME TOUR」も終了しましたので、ここでツアーの総評を皆でガッツリとしたいと思います。今回、チケ争奪戦が起こったようですね。特に、東京、横浜のチケは入手難だったようです。えーーと、三人でカヴァーできたのは、大阪、高松、広島、福岡、東京、横浜となります。流石に、名古屋、新潟、仙台、札幌は行けてませんが・・・

助手:
ボクは大阪、高松、東京に参加しました。東京はチケット取れなかったんですが、以前リキッドルームのチケットをお譲りした方から、今度は逆にチケットを譲ってもらうという、なんかちょっといい話的なこともあって。Perfumeを通しての温かい人とのつながりを感じましたね。

先生:
『GAME』オリコン1位効果でチケット争奪戦になってしまいましたね。最終会場、横浜では会場前でプラカード掲げてチケを求める人たちも結構いました。実際にチケを当日にゲットするのは、奇跡に近いでしょう。

博士:
私も変な所で有名になってしまって終演後、いろんな人に呼び止められてなかなか宴会場にたどりつけず、ちょっと嬉しかったですね。Perfumeを通じてどんどん仲間が増えていきます。さて、今回は残念ながら仕事の都合で大阪しか見れませんでしたが、記念すべき初日に参加できたのは光栄です。例のビックサプライズもありましたしね。

しかし、今回はみんな気合が入っていますね。一箇所しか見れなかった私が残念~なんて言ってるくらいですから。先生、助手だけかと思ったら全国行脚しているグループが沢山あるようですね。了見有る中高年がまさに”追っ掛け”と化しています。各地での反応の差等、報告期待しています!!

ZEPP OSAKA

先生:
今回のツアーが大阪から始まったのは、関西人としてはちょっと嬉しい出来事でしたね。それも、GWの始まり。しかも、日本武道館 2DAYSの発表がありましからね。ZEPP OSAKAはクラフトワークもライヴをしていますから、テクノのハコとしては申し分ありません。PAはどのように感じましたか?

博士:
音響的には申し分無しでした。音はしっかり出ているのですが、前回のワンマンの時の様に耳がワ~ンワ~ンと痛くなるような事がほとんど無かった。音が割れることも変調することも無く素直に余裕を持って観客に届いていましたね。

助手:
高音も低音もきっちり出てて、ちゃんと踊れる仕様になってました。最初は前のほうで観てたんですけど、途中から後ろの方に移動したんです。そしたら音の鳴り方がぜんぜん違ってて。後ろのほうが音の鳴り方は断然よかったです。Perfumeのライヴの楽しみ方として、前のほうでガンガン踊るのもいいですが、ちょっと後ろで音とパフォーマンスを堪能するというのもありです。

先生:
横浜BRITZの音響も申し分なかったです。やはり、音響となると大きなハコに軍配があがります。

MCが長い!

先生:
7時から始まる場合だと終わるのが9時40分くらい。あ~ちゃんがどれくらいトークで引っ張るかで多少変わるでしょうが、単体アーティストとしての2時間40分というのは、十分お釣りが来る内容です。広島からダブルダッチの「ラジバンダリー」で引っ張っていました。ハコごとにだんだんトーク内容が変わるのもPerfumeトークの魅力ですね。

助手:
「松浦亜弥はMCを毎回微妙に変えてくるからすごい!」って言ってたころを思うと、アイドルのMCってここまで進化するもんなんですね。あ~ちゃんの話芸はもはや名人、上手の領域に達してます。一説によるとライヴでのMCの長さはロマンポルシェ。の影響を受けているとかいないとか。とはいえ、今回は少し長すぎるかなあ、という印象を受けたのも事実です。何しろMCだけで1時間近くしゃべってますからね。まぁ、トークの内容が抜群に面白いので許せちゃうんですけどね。

地方ハコ

博士:
是非各地での反応の差をお聞かせください!!

先生:
地方のハコというのは、音響面やヴィジュアル面では劣りますが、密着感があっていいなぁと。
助手、高松はどうでした?

助手:
会場が商店街の中にある建物の多目的ホールみたいな場所だったんです。とにかくステージが低くて、お客さんとの距離が近い。なので前方3列目くらいまでの人は、もう目と鼻の先に3人がいるんです。でも、それより後ろにいるほとんどの人には、上半身が見えるか見えないか。ダンスなんて全然見えないわけですよ。正直、Perfumeのパフォーマンスを楽しむには不向きなハコでした。

メンバーも「ステージが低くてごめんなさい。次回四国に来るときはここじゃない場所でやります!」的なことを言ってました。ちゃんと自分たちの魅せ方を知っているんですね。ただ、会場としては問題があるものの、ライヴ自体はよかったです。初日の大阪も素晴らしかったのですが、ほかの会場でのステージングと比較すると、やっぱり緊張していたんでしょうね。大阪ではかたさがありました。でも2日目の高松ではそんな緊張もとけて、終始リラックスした様子でライヴを楽しんでいるように見えました。実際「楽しい!」を連発してましたし。

先生:
広島のCLUB QUATTROは、いい感じで段差があって少し後ろ辺りでも見やすかったですね。隣はPerfumeライヴで顔見知りなった男女(?)ペアなんですが、Perfumeを完コピで踊ってくれましたし。ちなみに、盛り上げるために、「男子!」「女子!」って言って観客の手を挙げさせるのですが、その二人は真っ先に「そうでない人!」で手を挙げていました。

博士:
そうそう・・・そうでない人って実は結構毎回来てるんですよね・・・。

先生:
招待席枠にも、広島では広島アクターズ・スクールの先生やMIKIKO先生がいましたね。横浜BRITZの初日(5月31日)は、TV番組『HAPPY!』で共演しているにしおかすみこと直ちゃんこと、徳澤直子が見に来ていました。あ~ちゃんがトークで振るので、スポットライトを浴びていました。にしおかすみこの服装が乙女チックで、これまたあ~ちゃんが突っ込んでいました。

それから・・・Perfumeのライヴ本番前にかかる曲は全ての会場で同一でしたね。Nirvanaとかに混じって、何故かマイコン兄弟の「携帯電話」が入っていたのは何なんだ!と。確かにテクノ繋がりですが、ウルトラマイナーな曲。

MySpace.com - マイコン兄弟(こちらで聴けます「携帯電話」)
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