テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~ビジネスモデル研究(5ページ目)

今回は、結構真面目にPerfumeのビジネスモデルを研究したいと思います。博士も意外と真面目です。つまり、Perfumeはこだわりのあるラーメン屋であるべし。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ブランド・エクィティとは?

博士:
このラーメン屋さんの成功の秘訣はなんなのでしょうか?

先生:
ラーメン屋さんは日本にいっぱいあります。芳香軒は、こだわりのあるラーメン屋さんであったことが大事です。マーケティング的に言えば、芳香軒というは、ラーメン屋としてのブランドなんです。そして、芳香軒は強いブランド・エクィティを作り上げることに成功したのです。

ブランド・エクィティというのが、ブランドの持つ価値です。しかし、ブランド・エクィティは資産ですから、それには投資や時間が必要となります。

博士:
なるほど、じゃ、Perfumeもブランドなんですか?

先生:
その通りです。Perfumeは“近未来テクノポップ・アイドル”としての強いブランド・エクィティを作ることに成功したんですね。

博士:
ブランド・エクィティって儲かるんですか?

先生:
いい、質問ですね。ここで単なる金儲け主義なのかブランド・エクィティ主義なのかちゃんと考えないといけないのです。例えば、昨今、消費者の信頼を失うような偽装などが発覚すると、それは当然ブランド・エクィティの失墜になります。資産から負債になるわけですね。でも、多くの発端は、短期的な利益追求主義から来ています。もし、ブランド・エクィティを大事と考えるなら、そんな事は絶対しないわけです。当然、利益の追求は企業であるかぎり、必要ですが、ブランド・エクィティを大事することは継続的な利益に繋がるのです・・・古い言葉で言えば、のれんを大事にするということですね。

アイドル業界というのは通常、賞味期限が短いとされています。まぁ、ハロプロのようにとっかえひっかえで延命するというのも方法論としてはありますが・・・ しかし、Perfumeは短期的に儲けるよりも長期的な成功を狙って欲しいものです。
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