テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~ライヴ論(2)

しつこく、博士登場。Perfumeのワンマンライヴ、今度はちゃんとライヴ楽曲対談のつもりが・・・脱線する二人。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ジャズクラブで弾き語りに興じる“大人”なけろっぐ博士
Perfumeワンマンライヴ「感謝!感激!ポリ荒らし!~あらためまして、Perfumeです~」について、さらにグダグダとけろっぐ博士との対談しております。ライヴの解説のつもりが・・・脱線する二人です。

ポリリズム

先生:
博士! ライヴ論、前半では楽曲の話がすっ飛んだので、ここは名誉挽回しましょう。セットリストの順番に従って、話を進めていきましょう。
先ずは「ポリリズム」。

博士:
「ポリリズム」はサマソニでもやりましたね。

先生:
あの時の「ポリリズム」はまだポリループのない未完成ヴァージョンでした。ライヴではポリループがラストに来るShort Versionしかやらないのが残念です。

博士:
「ポリリズム」と言えば、『アキシブ系~渋谷系アイドル』の記事でご紹介いただいた小林泉美師匠とキング・サニー・アデ (King Sunny Ade=アフリカ音楽の巨匠)について語り合った事を思い出します。本来は八分と三連符が同時に存在すると言った西洋音楽のリズム感では有り得ない世界の話なのですが、シンコペーションしたままトリッキーにサンプリングループしたサウンドをポリリズムにみたて解釈していますね。 注目のループ部分ですが、ヴォーカルはループですが伴奏は通して演奏していますね。その点中田氏はやはりミュージシャンですね。ライヴでは再現されないのが残念です。

良くある演出ですが、オープニングではバックライトでシルエットだけ照らされ曲開始と共に幕が開き三人登場!! 例のチェック&シルバーのコスチュームに息を飲みましたね。

おいしいレシピ

先生:
「おいしいレシピ」はとても楽曲も振り付けもアイドル的で、原曲でもエフェクトがかかっていないせいか生声で歌っていた気がします。歌詞は木の子独特の比喩表現に満ちており、意外と侮れない曲ですけど。

博士:
この曲は普通なら飛ばしてしまいそうな曲です。初期~中期の楽曲は今見るとやはりチープ。

先生:
正確に言うと、模索期から黎明期ですね。

博士:
ダンスが今より激しくピョンピョン元気良く跳ね回っていますね。 今回やっていない「スーパージェットシューズ」とのメドレーは、今の彼女たちでは事務所的にドクターストップでしょう~確実死にます。

コンピュータードライビング

先生:
「スーパージェットシューズ」・・・『Fan Service [bitter]』でPerfumeがカヴァーしている元プリプリの奥居香がPeachyに作った曲ですね。Peachyって誰?って思う人も多いと思いますが、元ハロプロにいた石井リカです。
最初の盛り上がりは、「コンピュータードライビング」ですね。 所謂、B面名曲というやつですね。僕もライヴまではそこまで評価していなかったんですけど。

博士:
私はあの曲がコールされた瞬間、毎回戦慄を覚えます。あの曲があるかぎりいつか三面記事に登場するでしょう

先生:
三面記事に博士出たいの!? 圧死したいのですか?
踊るつもりがなくても、振り付けに合わせて揺らされてしまいます。あ~ちゃんがジョークで「おいしいけど~」なんて言ってましたが実際怪我人が出たらたいへんですよね。 あーいう発言をするから、さらにファンが増えるんですけどね。あ~ちゃんはタブー的話題をギリギリでいじるのが上手い。例えば、もろアイドル・ヲタみたいな客って普通は、アイドルが触れようとしないタブーじゃないですか? それを上手くいじる。
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