テクノポップ/フューチャーポップ

Perfume対談~ライヴ論(2)(2ページ目)

しつこく、博士登場。Perfumeのワンマンライヴ、今度はちゃんとライヴ楽曲対談のつもりが・・・脱線する二人。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

カウンターアトラクション

博士:
続く「カウンターアトラクション」は是非音源として欲しい曲ですね。 曲中で、左右をパッパと見上げるフリが有るのですが、特にかしゆかのあのフリがたまらないです。動きも少なく淡々としているのですが何か泣ける曲です。

先生:
あれも木の子が作詞ですが、意味不明でシュールで、素晴らしい。振り付けでPerfumeが泣くフリをしている時、博士もいっしょに泣いていましたもんね。

彼氏募集中

博士:
「彼氏募集中」はオリジナルとは思っていなかった曲です。きっとジッタリン・ジンのカヴァーだと思って探しました。

先生:
奈良県大和郡山市出身のスカ系バンドですね。プッチモニの「ちょこっとLOVE」みたいなのを作ろうとして、ジッタリン・ジンを聞きながら作ってしまったみたいな。

そうそう、「彼氏募集中」で、あ~ちゃんが「メガネをかけている人」を理想の彼氏と言っていましたね、確かそれも黒縁メガネだったはず。

ジェニーはご機嫌ななめ

博士:
「ジェニーはご機嫌ななめ」についてはコールのレクチャーが有り、関西のファンにも正しいあ~ちゃんコールが伝授されました。 しかし、当ライヴをCD特典イベントと勘違いしてたあ~ちゃんはおかしいと言うより泣けました。

先生:
『ポリリズム』のCDの購入者は11月8日のリキッド公演だけの先行抽選が出来たんです。
「ジェニー」はジューシィ・フルーツのオリジナルの良さを生かしつつ、Perfumeの曲にしてしまっていますね。

Twincle Snow Powdery Snow~引力~コンピューターシティ

博士:
「Twincle Snow Powdery Snow」~「引力」と卒無く流れ、お待ちかねの「コンピューターシティ」~ここで前半が終りですね。

ライヴではやはりダンスが注目ですね。決して激しくは無いのですが、とにかく細かくてキレが良い。しかものっちが汗だくです。世間ではロボットダンス・・と言われているみたいですが微妙に違います。また、いわゆる“アニメーションダンス”と言われているジャンルとは基本的に違いますね。「コンピューターシティ」のキメで一部それらしいフリを行ったのがイメージとして語られていますね。
ストロングマシーン1号・2号とは動きが違います。

先生:
“ポッピングダンス”とも呼ばれているやつですね。僕たちの世代ではロボットダンスですね。80年代のニューウェイヴ・ディスコで結構、みんなそんな踊りしていました。
ストロングマシーン1号・2号はPOLYSICSのPVで有名になった親子ダンスユニットですね。ロボット以上にマリオネット的ですね。

博士:
ただ流行のロック・ハウス・HIPHOP・レゲエと言ったR&Bの流れとは根本的に異なります。あくまでベーシックにジャズダンスを基本にしながらせいぜいアイドル定番の“振り付け”程度の難易度を、複雑にコンビネーションさせる事で見ごたえあるダンスに仕上げています。ちょっと不思議で印象的な動き、また寓意的な手の動きに加え小節の間を読む様な動き、すなわち1拍目を待たずして次のモーションにどんどん移行していくコンビネーションは、目が慣れる間も無く目くるめく流れ、実にトリッキーです。

先生:
アイドルの振り付けが進化というか変態化したものですね。
ライヴの「コンピューターシティ」でも、ちゃんとジャケでおなじみのキメのポーズをやってくれました。
そしていよいよ注目の「Perfumeの掟」です。
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