世界遺産「イグアス国立公園」の生態系
ジャングルに覆われたサンマルティン滝をアルゼンチン側より望む。イグアスの滝の生態系は、アルゼンチン・ブラジル両岸に別々に存在する「イグアス国立公園」というふたつの世界遺産で保護されている ©牧哲雄
サファリでよく見かけたアナグマ。生態系を守るため、観光客に開放されているのは国立公園のわずか5% ©牧哲雄
サファリに参加すると、アナグマをはじめ、様々な動物を見ることができる。特にイグアス国立公園は「蝶々の楽園」とも呼ばれており、サンゴに群れる熱帯魚のようにカラフルに舞う蝶の群れをあちこちで目にするだろう。現地ガイドがいうには「運がよければジャガーも見れる。週1~2度は出てくる」のだそう。サファリには途中徒歩の区間もあるのだが、「ジャガーが出たら危なくないのか」と聞くと、「たぶん大丈夫」。さすが、ラテン。
イグアスの滝 観光とアトラクション
イグアスの滝に伸びる遊歩道。雨季、水量の多い日は立ち入り禁止になることもある ©牧哲雄
ブラジル側、サンタマリア滝の上の遊歩道 ©牧哲雄
イグアスの滝は観光面で非常に整備されている。自力で園内に入って見学して歩くこともできるが、見所をくまなく歩くと数日かかるほどの規模なので、効率よく回るために、園内のツアーに参加するのがオススメだ。
ツアーはアルゼンチン、ブラジルどちらにもあり、トラックや徒歩でジャングルを巡り、滝のほかに様々な動植物を見て回る。前ページで紹介したボートツアーはブラジル側のアトラクションだ。
ヘリコプター遊覧もオススメで、空中からなら幅2.7kmの滝の全貌を見ることができる。