DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

ポータブルDSDレコーダー、KORG MR-2(3ページ目)

KORGがポータブルDSDレコーダー、MR-1の後継機種、MR-2を発表しました。メディアがHDDからSD/SDHCになるとともにマイクを内蔵。また単3電池またはUSBバスパワーで駆動します。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

24bit/192kHzのリニアPCMにも対応

MR-2
MR-2の右側面。
編集があまりできないとすると、やはりDSDは扱いにくい……と思う方もいるでしょう。

でもこのMR-2、高品質なDSDでレコーディングできるだけでなく、リニアPCMにも対応したレコーダーとなっているのです。他社のリニアPCMレコーダーの大半が、24bit/96kHzが最高とクオリティーとなっているのに対し、このMR-2は24bit/192kHzでのレコーディングに対応。もちろん、サンプリングレートの設定を変更することで96kHz、48kHz、44.1kHzなどで使うこともできるので、ユーザーのニーズに応じて、さまざまなフォーマットで扱うことができるのです。


MR-2
MR-2の左側面。
実際にこの高品質レコーダーで使うかどうかはともかく、MR-2ではDSD、リニアPCMに加え、MP3、MP2という圧縮オーディオでレコーディングする機能も装備しています。

ところで、ここでちょっと気になるのが、DSD、PCM、MP3でそれぞれどのくらいのデータ量を喰うのかという点です。もちろんPCMでも16bit/44.1kHzか24bit/96kHzかで3倍近い容量の差が出てくるわけですがここでは、DSDとPCMの16bit/44.1kHz、24bit/192kHz、MP3の128kbpsがそれぞれ1GBのSDカードに何分録音できるかを比べてみると、以下のようになります。

   DSD 2.8224MHz    : 22分
   PCM 16bit/44.1kHz  : 90分
   PCM 24bit/192kHz   : 13分
   MP3 128kbps     : 900分

一般に2.8224MHzのDSDと24bit/192kHzのリニアPCMがほぼ同じ程度の音質といわれているので、容量の面でいうとDSDのほうが有利といえそうです。
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