DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

ポータブルDSDレコーダー、KORG MR-2(4ページ目)

KORGがポータブルDSDレコーダー、MR-1の後継機種、MR-2を発表しました。メディアがHDDからSD/SDHCになるとともにマイクを内蔵。また単3電池またはUSBバスパワーで駆動します。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

音楽CDやDSDディスクが作れるAudioGateV2.0

MR-2
付属するフォーマット変換ユーティリティ、AudioGateV2.0
以上の通り、MR-2ではさまざまなフォーマットを選択した上で、レコーディングが可能です。また一言でDSDといってきましたが、データフォーマット上は、DFF、DSF、DSDIFFと3つがあり、レコーディング時にどのフォーマットを選択するかによって、音質はもちろん、録音後の利用法なども変わってきます。

とはいえ、せっかくSD/SDHCのカードにレコーディングされるわけですから、その後もうまく利用したいところです。そこで、便利なのが、MR-2にバンドルされるAudioGateV2.0というソフトです。これはWindowsおよびMacで利用可能なソフトで、MR-2でレコーディングされる各データをPC上で再生可能にするとともに、各フォーマット間でのデータコンバートを実現するものとなっています。

さらに、コンバート時に自動的に最適なレベルでエクスポートするノーマライズ機能や、エクスポート品質を向上させるTPDFディザと、コルグが開発したノイズ・シェイプド・ディザ(KORG AQUA)という2種類のディザ処理オプションを搭載しているので、16bit変換してCDに焼く際、一般のCDライターよりも、ワンランク上の高音質オーディオCDを簡単に作ることができるのです。

もうひとつの特徴はSACDと同等の音質を実現するDSDディスクもAudioGateV2.0でDVD-Rなどに焼けるという点。DSDディスクをサポートしているプレイヤーはまだ少ないのは事実ですが、そうしたプレイヤーがあれば、MR-2で録音した緻密なサウンドをDSDディスクを介して、思い切り楽しむことができるのです。


クロマチック・チューナー機能も搭載

MR-2
MR-2に搭載されたクロマチック・チューナー機能
そのほか、オマケ機能として便利なのがクロマチック・チューナーを内蔵した点。最近のリニアPCMレコーダーの多くが搭載しているだけに、KORGも搭載したのではないかと思いますが、アナログメーター風の使いやすいものになっています。

また、1Hz単位で435Hzから445Hzの範囲でキャリブレーションも可能なので、ギターのチューニング用にはもちろん、さまざまな楽器のチューニングに活用できそうです。


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