DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Cakewalkの新世代キーボードA-PROシリーズ(2ページ目)

3月下旬、RolandからCakewalkブランドのUSB-MIDIキーボード、A-PROシリーズが発売されます。一足先に、32鍵盤のA-300PROを使うことができたので、どんなキーボードなのか試してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

ドラム打ち込みにも使える8つのパッド

A-PROシリーズ
右上にある8つのボタンはパッドとしてドラムの打ち込みなどにも利用できる
これら45系統の操作子の中で、ちょっと異色な存在となっているのが、右側にある8つのボタン。これらは単なるボタンではなく、見た目からもわかるとおり、パッドとして機能するものになっているのです。

ゴムっぽい触感のこれら8つのパッドはベロシティーにも対応したダイナミック・パッドとなっており、これらを指で叩くことで、ドラムを叩けるようになっているのです。実はこれら8つには、ほかのボタン類と同様に、コントロールチェンジなどを割り当てられる一方、ノートとしてキーボードと同様に音階を割り当てることも可能です。この際、デフォルトでは、ドラムのパッドとして機能するように、キック、スネア、タム、ハイハット、クラッシュなどに設定されているので、即ドラムとして活用することが可能なのです。

もちろん強く叩けば大きな音に、弱く叩けば小さい音になるようベロシティが効いてくるので、気持ちよく叩くことができるはずです。


使いやすい液晶ディスプレイを搭載

A-PROシリーズ
バックライト付きの液晶ディスプレイが搭載されたため、操作は非常にしやすくなった
以前のPCRシリーズから変化した最大のポイントともいえるのは、バックライト付き液晶ディスプレイの搭載です。従来は7セグメントのLEDであったため、現在どういう状態にあるのか、なかなかつかみにくいところでしたが、液晶ディスプレイだと圧倒的にわかりやすくなります。

文字として読みやすいのはもちろんですが、表示でみる文字数など情報量が多くなるため、複雑になりがちなアサイン情報や本体のシステム情報も瞬時に確認することができます。

また、液晶右側にはプッシュボタン付きのエンコーダーノブがあるので、液晶ディスプレイとの組み合わせで操作することにより、各種設定がスムーズにできます。
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