見た目はSONAR 8.5のユーザーインターフェイスに
SONAR 8.5 LEの見た目はSONAR 8.5そのものとなっている |
機能や使い勝手も基本的にSONAR 8.5を踏襲しており、ちょっと使っただけでは、どちらのバージョンであるかがわからないほどです。またデータの互換性もありますから、SONAR 8.5 PRODUCERやSONAR 8.5 STUDIOで保存したデータを開くことも可能だし、異なるバージョンであっても基本的なデータ互換性があるので、旧バージョンのSONARのデータを開くことも可能です。もっとも、プラグインの数はSONAR 8.5 PRODUCERやSTUDIOと比較するとエフェクトもソフトシンセもかなり少なくなっているので、完全なデータの再現性があるというわけではありませんが……。
また、データを開くことはできるものの、機能として無効となるのは入っていないプラグインのほかにもAudioSnap、マトリックス・ビュー、アルペジエーター、トラック・フリーズなどなど、LE版であるだけにいろいろあることは事実です。したがって、レコーディングやミキシングなどDAWとしての基本的な機能は使えるけれど、一歩踏み込んだ使い方をするためには、製品が必要になるという理解をしておけばいいかもしれません。
24bit/96kHz、32オーディオトラックに対応
SONAR 8.5 LEは最高で24bit/96kHzにまで対応している |
まず量子化ビット数、サンプリングレートでいえば、24bit/96kHzに対応しているので、十分プロ仕様といえる内容。まあ、SONAR 8.5 PRODUCERやSTUDIOは24bit/192kHzに対応しているので、それよりは下ではあるものの、これだけあれば十分でしょう。
一方、オーディオトラック数は32まで、MIDIトラック数は64となっています。本当に大編成の曲を作る場合などには物足りないかもしれませんが、普通に曲を作っていくには十分な数といえると思います。
またプラグインの数も少し制限されています。オーディオインサートは24、そしてちょっと物足りなく感じるのがソフトシンセで、こちらは8つまでとなっています。フリーズ機能などもないので、やはり派手にソフトシンセを使うことは難しいのですが、とりあえず8つあれば、そこそこのことはできるはず。とくにDAW初心者ということであれば、まずはここからのスタートで十分だと思います。
なお、バスの数は8つ、オーディオセンドは5つ、MIDIインサートは12といった制限も設けられています。