DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

SONAR LEの新バージョン、8.5の実力(3ページ目)

Roland/Cakewalk/BOSS製品にバンドルされるDAW、SONAR LEがバージョンアップし、SONAR 8.5 LEとして間もなく登場します。製品発売前に入手することができたので、どんなソフトに進化したのかを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

強力な新音源、Cakewalk Sound Center

SONAR 8.5 LE
D-PROとRAPTUREからいい音色を寄せ集めたCakewalk Sound Center
SONAR 8.5 LE本体にも、アナログシンセサイザのPSYN IIなどが入っていますが、前述のとおり、Cakewalk Production Plus Packとして見ると、ほかに強力な音源が3つ追加されています。

その目玉となるのがCakewalk Sound Centerというものです。これはSONAR 8.5 PRODUCERやSTUDIOにも入っていなかった新音源。これはCakewalkブランドで単体発売されているサンプル・プレイバック・シンセサイザであるD-PROと個性的なシンセサウンドを作り出してくれるRAPTUREの音色の中から、すぐに使える150音色をチョイスして作り出した音源です。

バリエーション的にはブラス、ストリングス、ギター、ピアノ、キーボード、ドラム……とさまざま。いじれるパラメータは、D-PROやRAPTUREと比較すれば少ないものの、音色によって「まさに」と思われるパラメータが画面上に表示され、それを動かすことができるので、誰でも簡単にいい感じに音がいじれるという面では、非常に便利です。


各種ジャンルのドラムセットを内蔵するStudio Instruments Drum Kit

SONAR 8.5 LE
数多くのドラムキットと、ドラムフレーズを持つ音源、Studio Instruments Drum Kit
2つ目の音源はStudio Instruments Drum Kit。これは、SONAR Home Studio 7やV-STUDIO 100などにも収録されている音源なので、ご存知の方もいるかもしれません。SONAR Home Studio 7などにはStudio Instrumentsシリーズとして4種類の音源が入っていますが、Drum Kitはそのうちのひとつであり、名前のとおりのドラム音色。

画面には、ドラムキットが表示され、マウスでクリックするとシンバルなどがアニメーション的に揺れる凝った仕組みになっています。ロックキット、レコーディングキット、ルームキット……と40種類以上のドラムキット音色が用意されており、それぞれ100~220MB程度の要領のサンプリングデータを読み込んで使えるようになっている強力な音源です。

また、Studio Instrumentsシリーズとしての特徴は、各種フレーズを音源自体が備えていること。ELECTRONIC & POP,HIPHOP、JAZZ & BLUSE、ROCK、SOUL & FUNKといったジャンルに分かれて数多くのフレーズがあるので、それを選択して、即曲データとして採用することができるのも大きなメリットとなっています。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます