プロ用のデータとの互換性もある
ProTools M-Powere Essentialの画面はLEやM-Poweredとほぼ同じ。これらのデータとも、そのまま開くことができる |
つまり、スタジオでレコーディングしたデータを自宅に持ち帰り、ProTools LEなど開いて再生させたり、編集して翌日スタジオに持っていくといったことができるようになっているのです。また、現在のバージョンはProTools 8となっていますが、7や6など、以前のバージョンのデータであっても、基本的に互換性があって、普通に開いたり、保存ができるというのも大きなポイントとなっています。しかも、Windows、Mac間であってもデータの互換性があるのも大きな特徴です。つまりMacで保存したスタジオのデータを自宅のWindowsのシステムで問題なく開くことができ、その反対も可能なのです。
もっとも、インストールされているプラグインの状況によって、完全に再現できないものもありますが、そこを無視して動作してくれるのも便利なところです。
この基本的な互換性という面ではM-Powered Essentialも同様で、プロ用のデータを開くことはもちろん、LEやM-Poweredとのデータのやりとりも問題なくできるようになっています。
オーディオトラック数は16に限定
ProTools M-Powere Essentialのオーディオトラック数は16に限定される |
まずは扱えるオーディオトラック数が16に限定されていること。LEやM-Poweredでは48トラックまで扱えるようになっているので、その1/3というわけです。またMIDIトラック数はLE/M-Poeredの256に対して8つ、最大同時入出力は18に対して2つ、AUXチャンネルも128に対して4つ……というように、扱える数という面でいろいろと制限があるのです。
つまり、本格的なプロジェクトで取り組むというのであれば、M-Powered Essentialでは制限が多くて、トラック数などが足りないということになると思いますが、個人でちょっとした曲作りを行うというのであれば、そこそこのことはできるはず。DTM用途であればオーディオトラックが16あれば十分という人が大半かもしれません。