DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Cubase Essential 5,Cubase AI 5が登場(4ページ目)

SteinbergのCubase 5シリーズにEssential 5、AI 5のそれぞれが登場しました。Essential 5はStudio 5の下に位置づけられるエントリー版、AI 5はYAMAHA製品にバンドルされるものです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Cubase 5シリーズすべてが5.1に

このCubase Essential 5、Cubase AI 5のリリースとほぼ同じタイミングでCubase 5およびCubase Studio 5のアップデータが登場し、現在V5.1.0というバージョンになっています。

このアップデートでは、CC121、MR816、MOTIF XSといったハードウェアとの連携機能を強化するとともに新登場のCI2との連携も可能にしています。またMediaBayにプロジェクトに対するタグ付け機能が搭載されているのも大きな特徴です。さらに、オーディオトラックプリセットに入力バスの設定データを記録したり、GrooveAgent ONEからスライスパートをトラックにドラッグ&ドロップする際の改善が施されるなど、さまざまな点で改良されています。

そして、Cubase Essential 5とCubase AI 5は、登場の時点で5.1.0となっていますから、わざわざアップデートする必要はありません。CI2との連携など、すぐに使えるようになっています。

他社OEM版のCubase LE 4は当面継続

Cubase AI 5
Cubase LE 4、Cubase AI 4、Cubase AI 5などを使う場合にはガイドブックとの併用をお勧めします
最後に、触れておきたいのが、Cubaseシリーズにもうひとつ存在するLEというバージョンについてです。以前、「いろいろあるCubase、何が違うの?」という記事でも紹介しましたが、AI 4がYAMAHA/Steinberg製品にバンドルされているのに対し、LE 4はZOOMやTASCAMなど、他社製品にバンドルされているソフトです。

これについては、いずれCubase LE 5へとバージョンアップする可能性はあるものの、当面は現行のCubase LE 4のままだとのことでした。

なお、Cubase AI 4、Cubase AI 5、そしてCubase LE 4というバンドル版についてはマニュアルは付属していないため、初心者にとっては使いにくい面もあると思います。そうしたユーザーのためにリットーミュージックではマニュアルに相当する書籍を発売しています。Cubase 4シリーズ用には「Cubase4 Series for WindowsPC&Macintosh徹底操作ガイド」が、Cubase 5シリーズ用には「Cubase 5 Series for WindowsPC徹底操作ガイド」、「Cubase 5 Series for Macintosh徹底操作ガイド」のそれぞれがありますので、ぜひ活用してみてください。



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