DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

国産のフリーウェア・ボコーダー、Vocovee(4ページ目)

数多くあるプラグインのソフトシンセやエフェクト。でも日本人が作ったものはというと、数えるほどしかないのが実情です。そんな中登場した、国産のフリーウェアのボコーダー、Vocoveeについて紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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CubaseでVocoveeを使う

Vocovee
CubaseではまずオーディオトラックにインサートエフェクトとしてVocoveeをセットする
では、実際にVocoveeはどのように使うのでしょうか?

ボコーダーはMIDIとオーディオの両方の入力が必要という意味で、一般のソフトシンセやエフェクトとはちょっと仕様が異なります。初めて使う人にとっては、ちょっと分かりにくい部分もあるので、CubaseとSONARのそれぞれでのセッティング方法を簡単に紹介してみましょう。まずはCubaseからです。

Vocoveeは圧縮されたZIPファイルで配布されていますが、これを解凍すると
   vocovee.dll
   vocovee.chm
という2つのファイルとなります。インストーラは用意されていないので、これをVSTpluginsフォルダへコピーしてください。Cubaseの場合、Program Filesフォルダ内のSteinberg-Cubaseフォルダ内にVSTpluginsというフォルダがあるのでここにコピーします。


Vocovee
次にMIDIトラックの出力先としてVocoveeを選択する
その後、Cubaseを起動し、オーディオトラックにインサートエフェクトとしてVocoveeを組み込むとともに、モニタリングをオンに設定してください。その後MIDIトラックの出力先一覧を見るとVocoveeというのがあるので、これを指定すればOKです。この状態で、キーボードを弾くとともに、マイクに向かってしゃべってみると、ロボットボイス的なボコーダーサウンドを確認できると思います。
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