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音質向上したループシーケンサ、ACID Pro 7(2ページ目)

元祖ループシーケンサのACIDがACID Pro 7へと進化します。いまやどのDAWもループシーケンス機能を搭載する一方、ACIDもDAW化してきていますが、この新バージョン、どんな製品なのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

DAWとして、ようやくミキシングコンソールを搭載

ACID Pro 7
見た目的には初期バージョンのイメージをそのまま踏襲しているが、機能的にはDAWとして進化したACID Pro 7
ACIDは1998年、これまでの既成概念を打ち破るループシーケンサという画期的ソフトとして登場しました。その後、ACID用のループファイルはACIDizedファイル、ACIDファイルなどの名前で、広まり、いまやループファイルのデファクトスタンダードとして使われています。それと同時に各DAWもACIDとソックリなループシーケンス機能を取り入れるようになっていきました。

これまでのACIDの進化を見てきた方ならご存知の通り、ACIDもその後、MIDIトラックを装備したり、ソフトシンセに対応したり、VSTプラグインやASIOに対応するなど、DAW化していったのです。ただし、ユーザーインターフェイス自体は、初期バージョンのACIDとまったく変わらず、ループシーケンサとしての使い勝手は現在でもベストと言い切っていいものだと思います。


ACID Pro 7
ほかのDAWのように、カッコイイデザインとはいえないが、機能的にはしっかりしたミキシングコンソールが搭載された
そこにさまざまなDAW的機能が追加されていったわけですが、1点決定的に足りなかったものがありました。それがミキサー画面というかミキシングコンソールです。バスとしてのミキサーはありましたが、各トラックのレベル調整はトラックでしなくてはなりませんでしたが、ようやくACID Pro 7に実装されたのです。

もっとも見た目は、いままでのACIDという感じで、最近のDAWのカッコイイ感じのデザインではないですね。とはいえ、これで非常に使いやすくなったし、数多くのフィジカルコントローラで操作することも可能なので、大きな進化といえるでしょう。
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