DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

「初音ミク」と「がくっぽいど」の関係(3ページ目)

Gacktの声をベースに開発されたボーカル生成ソフト、「がくっぽいど」。これは大ヒットとなった「初音ミク」とどのような関係にあり、両方ともインストールするとどうなるのでしょうか? 実際に試してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

好きなボーカルを選択可能

がくっぽいど
Vocaloid Editor上でMiku、Lin/Ren、Gackpoidを選ぶかは自由に決められる
さて、これまでも見てきたとおり、「初音ミク」、「鏡音リン・レン」、「がくっぽいど」のそれぞれはデータは違うものの、いずれもYAMAHAのVocaloid2という同じソフトを使った製品となっています。では、それぞれをどのように使い分ければいいのでしょうか?

とりあず、それぞれがインストールされた状態で、Vocaloid Editorを起動し、データを入力して再生するとどうなるでしょうか? インストールした順にもよると思いますが、初期状態においては、「初音ミク」の声で再生されます。

これを切り替えるには、曲の先頭部分の画面左下にある「SINGER」という項目をクリックしてプルダウンメニューを表示させ、ここから目的のボーカルの名前を選べばいいのです。この操作によって、歌声を切り替えることが可能なのです。

また、複数のトラックを使ってコーラスを作成していく場合、トラック1は「初音ミク」、トラック2は「鏡音リン」、トラック3は「鏡音レン」、そしてトラック4は「がくっぽいど」というように設定していくことも可能になっています。


充実したマニュアルの「がくっぽいど」

がくっぽいど
「がくっぽいど」には136ページに渡るしっかりとしたマニュアルが入っている
「がくっぽいど」は、「鏡音レン」とは違う、本当の意味での男性ボーカルを作成できるため、Vocaloid2を使った曲作りの幅を大きく広げることができます。

さらにもうひとつ「初音ミク」や「鏡音リン・レン」ユーザーにとってうれしいのが、マニュアルの存在です。そう、クリプトン・フューチャー・メディアの製品には本当に薄い簡易マニュアルしかついていないため、なかなか操作が分かりづらいという問題があります。それに対し、「がくっぽいど」には計136ページのマニュアルが付いており、それがすべて「初音ミク」や「鏡音リン・レン」用のマニュアルとしても利用できるため重宝します。

もっとも、マニュアルだけが目的であればインプレスジャパンの「できる初音ミク&鏡音リン・レン」などの書籍があるので、そうしたものを利用したほうがいいかもしれませんが……。
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