DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Cakewalkの新DAW、SONAR8登場

毎年末にバージョンアップを繰り返しているDAW、CakewalkのSONAR。今年も例年通りバージョンアップされ、まもなくSONAR8が登場します。SONAR7から何がどう変わったのかを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

例年どおり、今年も新バージョン、SONAR8誕生

SONAR8
例年通り、今年も年末に発売されるSONAR8
毎年、年末にバージョンアップされるCakewalkのDAW、SONARが今年もバージョンアップして、SONAR8となります。

ラインナップとしてはこれまでと同様に上位バージョン、下位バージョンとなるのですが、これまでの名称であったPRODUCER EDITION、STUDIO EDITIONからEDITIONが取れて、
   SONAR8 PRODUCER
   SONAR8 STUDIO

と、ちょっとスッキリとした名前に変更になりました。両方ともオープン価格ですが、実売価格が85,000円、50,000円前後。この点ではSONAR7と大きくは変わらないようです。

すでに海外では発売が開始されていて、海外での発売とほぼ同じタイミングで国内の発表となりました。また一般へのお披露目は、10月18日に秋葉原で開催される「MEET THE SONAR8 Premium Day」で、製品紹介やSONAR8セミナーなどが行われる予定です。

気になる発売日は、まだ確定していませんが、おそらく昨年のSONAR7と同様、クリスマス前後となる模様です。既存のSONARユーザーにはアップグレードパスが用意されているほか、すでに店頭に並んでいるSONAR7はSONAR8への無償アップグレードが可能となっているので、いまSONAR7を買っても後悔する心配はなさそうです。


大きな違いはプラグインの追加

SONAR8
かなり成熟した感はあるSONAR8。一番大きな変化はプラグインだ
では、SONAR8はSONAR7と何がどう変わったのでしょうか?

SONARに限ったことではありませんが、最近のDAWは進化しつくしており、ある意味成熟したソフトになっています。そのため、ソフトとしてみたときに、それほど斬新な変化、革新的な進化は期待できるものではありません。

とくにSONARの場合、4年も前に64bitOSに対応するなど、Windowsの最新機能にいち早く対応してきただけに、やりつくした感があるのは事実です。その新鮮味の少なさをプラグインの追加でカバーしており、とくにSONAR8 PRODUCERでは数多くのソフトシンセ、エフェクトが追加されています。

とはいえ、SONAR8本体にも細かな機能追加、改良が施されています。たとえば、オーディオデバイスの設定変更時に再起動しなくてもよくなったり、ループ・エクスプローラ機能が強化されたり、ソフトシンセの演奏をリアルタイムでオーディオ録音可能になるなど……。やや地味な変化ではあるものの、確かに便利に使いやすくなっているのは事実です。
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