DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

ひっそりVer4.5に進化したCubase4シリーズ

8月29日、SteinbergのCubaseシリーズの新バージョン4.5がリリースされました。アップデータによりCubase4やCubaseStudio4のユーザーなら誰でも無償でアップデートできるのですが、どう変わったのでしょうか?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

8月29日、SteinbergのCubaseシリーズの新バージョン4.5がリリースされました。アップデータによりCubase4やCubaseStudio4のユーザーなら誰でも無償でアップデートできるのですが、どう変わったのでしょうか?

Cubase4.1からCubase4.5と0.4のバージョンアップ

Cubase 4.5
CubaseおよびCubase Studioがバージョン4.5にアップデートした
先日、8月29日、CubaseがCubase4.1からCubase4.5へとバージョンアップしたのをご存知でしょうか?すでに、当初の4.5.1というバージョンの不具合をFIXした4.5.2というものも9月12日にはリリースされています。

ご存知の方も多いと思いますが、Cubase4がCubase4.1へとバージョンアップした際、かなりの機能が強化されました。具体的には、Windows Vistaに完全対応するとともに、プラグインのサイドチェーン入力に対応したり、VST3対応の新たなエフェクトが追加されたり、Sequelのプロジェクトのインポートに対応したほか、さまざまなエディタが強化されるなど、多くの機能が追加されました。もちろん、マイナーバージョンアップであるためアップデータによる無償バージョンアップで、多くのユーザーが恩恵を受けることができました。

また、新ソフトにおいては、予め4.1というバージョンになったため、わざわざアップデータを使わなくても、即4.1として使うことが可能となっていました。

今回その4.1から一気に4.5へと0.4もバージョンが上がったわけですから、かなりの期待ができそうです。


現在アップデータでの対応はCubaseとCubaseStudio

Cubase 4.5
Cubase 4.5のアップデータはSteinbergサイトから無償でダウンロード可能
以前も紹介したとおり、現在Cubaseシリーズは、上からCubase 4、Cubase Studio 4、Cubase Essentioal 4、さらにハードウェア製品にバンドルされるCubase AI 4そしてCubase LE 4の大きく5つのバージョンがあります。

このうち、4.5にバージョンアップするためのアップデータがあるのはCubase 4とCubase Studio 4の2つのみとなっています。近いうちに、その他製品用のアップデータも登場するものと思われますが、現状において4.0または4.1からアップデート可能なのは、この2種類のみです。

ただ、現在の問題は、ファイルのダウンロードにかなりの時間を要すること。Cubase 4.5のアップデータの場合、Mac版が175MB、Windows版が114MBありますが、サーバー側の転送速度がネックとなっているようで、光回線であっても30分程度はかかってしまいます。

なお、Cubase AI 4に関しては、すでにCubase AI 4.5というものが存在しており、後で紹介するCC121やMR816シリーズにDVD-ROMとしてバンドルされています。
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