音作りも演奏もかなり楽しめる
パラメータ的にはたったこれだけではありますが、それでもかなりの音作りを楽しむことができ、また、はじめてシンセサイザを使う人にとっては、パラメータが少ないだけに、どれがどんな働きをするのか、しっかり身につけることができます。まずはCUTOFFとRESONANCEで音色作りを結構楽しむことができます。内蔵スピーカーで聴いていると微妙なニュアンスがつかみにくいものの、外部アンプを使うと結構、細かく音を作り込むことができるほか、予想外に太い低音が出て驚くほどです。
これで前述のカーボンパネルを使って演奏していると、時間が過ぎるのはあっという間。面白くてのめり込んでしまいます。
本誌のほうも読み応えのある完全保存版
本誌は付録から切り離すと、完全保存版形式の本になる。内容的には豪華で一見の価値あり |
インタビューをしているのも高橋幸宏さん、坂本龍一さん、細野晴臣さんのYMOメンバーそれぞれ、また富田勲さん、石野卓球さん、テイ・トウワさんほか、そうそうたるメンバー。また、Roland、KORG、YAMAHAのキーパーソンへの取材など、かなりの力が入っています。
さらにシンセサイザの歴史を紐解いたり、シンセサイザの基礎の解説など、完全保存版として1冊持っていても損はなく、この本だけでも十分3,360円の価値があると思いました。
ちなみに、シンセサイザープログラマー協会が協力しており、その会長である松武秀樹さん、副理事である氏家克典さんが特別監修を務めて、各インタビューもこなしています。また、改めて、この辺のお話を伺おうと思っています。
【関連記事】
ニンテンドーDSで動くシンセ、KORG DS-10
【関連サイト】
大人の科学.net