DXにはさまざまなラインナップが存在した
筆者の自宅で埋もれていたDX100 |
この大ヒットとなったDX7はその後、DX7II、DX7IIFDなどそのバリエーションを増やしていきました。そんな中、DX7の下位グレードのシンセサイザ・キーボードとしてDX21、DX27、DX100といったものも発売されました。そのうちのDX100は49鍵盤のミニキーボードタイプの音源で、定価で69,800円とDXシリーズの中では一番の低価格として登場したのです。
一部鳴らない鍵盤はあったが無事に動いたDX100 |
機材はそのままとってあるのですが、かなり汚れている状態。電源を入れてみたところ、無事に動いてくれました。これを見ても、まさに初音ミクの左腕という感じがしますよね。
きらびやかなDXサウンドは、現在のシンセでも健在
ただの個人的な昔話になってしまいましたが、このDX7は現在もさまざまな形で広く使われている音源なのです。まずは、YAMAHAに限らず各メーカーの最新のデジタルシンセ=PCM音源です。DX7とは書いていないものの、明らかにDX7からサンプリングした音が数多く搭載されています。中にはDX7を彷彿させる音色名をつけているものもあるので、手持ちの音源の音色名などをチェックしてみてください。
あのDXサウンドが再現されているはずです。前述したエレピやブラス、またストリングスなどDX7独特なサウンドが見つかるでしょう。