DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

誰でも弾けるシンセサイザ、KAOSSILATOR(2ページ目)

楽器が弾けない人でも、シンセサイザなんて触ったことがないという人でも、思う存分演奏を楽しめるというユニークで超コンパクトな楽器、KAOSSILAORがKORGから誕生しました。さっそく触ってみたので紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

100種類のサウンドプログラムを搭載


KAOSSILATOR
100種類のサウンドプログラムを自由に切り替えて使うことができる
もちろん、KAOSSILATORはシンセサイザなので、出る音色はいろいろあります。そう、プリセットとして100種類ものサウンドプログラムが入っているので、これを切り替えることによって、いろいろな音色を楽しめるのです。

最初に鳴らしたのはL.00というリード系の0番の音色でAmbient Leadというものでしたが、リード系でいえばSquare Bell、Digital Talk、Flap Lead……といろいろ。またアコースティック系ではTrumpet、Piano、Jazz Guiatr……、そのほかにもベース系、コード系、SEサウンド、ドラムなどいろいろ用意されているのです。

しかし、このサウンドプログラムというのは、単に音色ということだけではないのがKAOSSILATORのユニークなところです。先ほど横に指を動かすと音程が変わり、縦に動かすとビブラートがといいましたが、実はプログラムによって、横方向、縦方向で何が変化するのか異なるものが割り振られているのです。

音階を持ったものはそのほとんどが横方向で音程となっている一方、縦方向ではカットオフによって音色が変わったり、LFOスピードが変わったり、ディケイタイムが変わるなどさまざま。

それぞれの音色によって、マッチしたパラメータが割り当てられているのです。


鍵盤でも演奏が難しいフレーズを指一本で演奏!?


KAOSSILATOR
指一本で自由に演奏できるのがKAOSSILATORの最大の特徴
横に指を滑らすことで、音階が変化するのですが、さすがに自分の思い描いた音程を鳴らすというのは難しいようです。

しかし、KAOSSILATORには曲調に合わせた演奏を実現するためのスケール設定機能というものを搭載しています。つまり、指を横にスライドする際、ドレミファソラシドというようになる以外に、半音階のスケール、メジャーのスケール、マイナーのスケール、さらにはブルース・スケール、スパニッシュ・スケール、琉球スケール、ラガ・スケール……とさまざまなスケールが31種用意されているので、自由に設定を変更することで、さまざまな雰囲気のフレーズを演奏することができます。

また、キー設定機能と合わせば、鍵盤でも演奏が難しいフレーズを指一本で演奏することができるというわけです。
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