でも、BGMなしでアカペラしか歌えないミク
このように簡単に操作ができ、かわいい声で歌わせることができる初音ミクですが、このソフトはあくまでもボーカルを歌うだけのソフトであるため、音楽制作全体から見ると、ごく一部ができるにすぎません。
つまり、ドラムやベース、ギター、ピアノといったBGMに合わせて歌わせようと思っても、初音ミク本体ではそれらを鳴らす術がないのです。
できるのはあくまでもミクの声のみ。最大で16和音まで出すことは可能ですが、和音にした場合、表現力において、ソロで歌うよりも制限が出てしまうため、可能であればソロで歌わせたほうがいいようです。
DAWとの組み合わせでミクの活躍範囲は広がる
初音ミクはCubaseやSONARなどのDAWと連携させて使うことで、音楽制作の幅が大きく広がる |
人によって方法に違いはあるかもしれませんが、基本的には、DAWを使って作り上げているのです。SONAR、Cubase、SSW、ACID……と初音ミクは、さまざまなDAWと組み合わせて利用することができるのです。
方法は大きく
VSTインストゥルメントで使う
ReWire接続する
という2通りがあります。VSTインストゥルメントで使うというのは、これをDAWのプラグインのシンセサイザとして利用するという方法です。ただ、ほかのVSTインストゥルメントと異なり、DAW側でミクのデータ入力ができるわけではないようです。あらかじめ初音ミクをスタンドアローンで起動して、データを入力した後、MIDIファイルとしてエクスポートしたものをDAW側で読み込むという手順になります。
一方のReWireはDAWと初音ミクはソフト的に同期させて鳴らすという方法です。こちらも、それぞれのソフトでデータを入力させてから同期させてならすのですが、最終的にDAW側でミックスすることができるようになっています。
以上、ごく簡単に初音ミクのDTMの世界での位置づけについて見てみましたが、お分かりいただけたでしょうか?ぜひ、この初音ミクをきっかけに、多くの人がDTMの世界にやってきてくれたら、と思っています。