beta2での印象はXPと大差ないように感じたけれど……
さて、ここからが本論。このVista、DTM・デジタルレコーディング用のOS環境として、どんなものなのでしょうか?
Vista正式リリースの半年前、beta2のときに、ファーストインプレッションとして、「Vista de DTMに挑戦 ~ First Impression」という記事を書きました。その時点の印象としては、ユーザーインターフェイスはちょっと変るけれど、DTM環境として見たときXPと大差ない、という感じでした。まあ、当然のことながら、Vista対応のアプリケーションやドライバなどはない時点での、軽い評価だったわけですが……。
実際にVistaが発売されて2カ月が経って、Vistaの現実を見たとき、本当にXPと変らないのでしょうか?
全然出てこないオーディオインターフェイス用ドライバ
もう半年も経過すれば、きっと状況は変ると思いますが、現時点で見たとき、最大の問題点は、Vistaで利用できるオーディオインターフェイスが非常に少なく、まともにDTM・デジタルレコーディング用OSとして使えないことです。
そう、ほとんどのオーディオインターフェイスのVista用ドライバがリリースされていないのです。ご存知のように、Vistaには64bit版、32bit版がありますが、64bit版はもちろんのこと32bit版でも、ドライバがリリースされていません。
Vista用のオーディオインターフェイスのドライバがなかなか出てこない。EDIROLのUA-101は数少ないVista対応オーディオインターフェイスのひとつ |
MIDIインターフェイスやUSB-MIDIキーボード、フィジカルコントローラなども状況はオーディオインターフェイスとほとんど変らず、一部製品が対応しているだけで、まだまだというのが実情です。