DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

第2世代USB-MIDIキーボード、PCR-300(3ページ目)

DTMを活用する上で、必要不可欠なキーボード。最近はフィジカルコントローラ付きのUSB-MIDIキーボードが主流ですが、それも第2世代へと入ってきたようです。今回はEDIROLの新製品PCR-300を紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

18個のボタンがベロシティー対応パッドに変身


さらに結構便利に使えるのがA1~A9、B1~B9と並んでいるボタンが、ベロシティー対応したパッドとして利用できることです。KORGのmicroKONTROLなど、パッド付きのMIDIキーボードが流行っていますが、この新PCRにもそれを取り入れたわけです。

実際、このパッドを使ってドラム音源を鳴らしてみましたが、いい感じで叩くことができました。ただ、確かにベロシティーには対応しているのですが、それほど微妙な強さを感知するわけではないので、これを打楽器として利用するには無理だと思いますが、キーボードとは独立して使えるため、結構便利ではあります。

1点面倒に感じたのは、ここをパッドとして使うための設定がデフォルトで用意されていないこと。そのため、自分で18個のパッドを1つずつアサインする必要があるのですが、せっかくならライブラリーとしてダウンロードできるようにしておいてもらえるといいですね。

SONAR 6.2との組み合わせで威力を発揮するダイナミック・マッピング機能


PCR-300
ダイナミック・マッピング・ボタンを押すと、PCRはダイナミック・マッピング・モードに入りSONAR 6.2と有機的に接続し、現在アクティブな画面に連動する形で各操作子がアサインされる
もうひとつ画期的なのが、「ダイナミック・マッピング」という機能です。この新PCRにはSONAR用、GarageBand用、Cubase用、Logic用など計16のコントロール・マップという操作子に予めアサインされた設定が用意されています。その設定自体、自分で修正し、それをまた保存することも可能なのですが、「ダイナミック・マッピング」というボタンを押すと、ソフトウェア側が自動的に今の画面に最適なようにキー・アサインしてくれるインテリジェント機能です。

ただし、現状このダイナミック・マッピングに対応しているソフトはSONAR 6.2のみ。このソフトを動かしている際に、ダイナミック・マッピング・ボタンを押せば、SONARのACT機能が作動し、常にアクティブになっているウィンドウに最適な形で各操作子がアサインされるのです。
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