昔ながらのMIDIの打ち込みは単調になりがち
問題は、どうやって打ち込みをするかです。DAWによっても違いますが、ピアノロールを使って打ち込んでいく人もいれば、ドラム譜を表示させて入力する人もいるでしょう。また、ドラムマシン的なユーザーインターフェイスで、まず数小節分のパターンを複数作り、それを順に並べていくというのも有効な手段です。
各DAWに用意されたドラム入力機能を用いれば、自分の好きなリズムを組み立てることができるが、単調になりがちで、ノリが出しにくい。 |
一方で、グルーブクォンタイズなどを活用することで、それなりにノリを出すことはできます。ただ手軽で便利ではあるものの、自分で思い描いているリズムとは異なるノリになってしまうケースも多く、なかなか難しいものがあります。
MIDIのリアルタイムレコーディングでリズム入力
そこで登場するのがリアルタイムレコーディングです。これは通常キーボードを手で弾いた情報をそのままMIDIで記録するという方法です。ドラムの各パート、つまりスネア、ハイハット、バスドラ、タム……といったものも、それぞれのキーに割り振られているため、鍵盤でドラムを叩くことが可能です。コツを掴めば、これでリアルタイムレコーディングすることが可能になるのです。
もちろん、あとで修正することも可能ですから、あまり細かなミスを気にせず入力すればよく、マウスでの打ち込みとは明らかに異なる雰囲気が出せます。また、一気にすべてを入力しなくても、まずは、ハイハットだけ、次にスネアをいれ、バスドラを入れ……といった作り方もできます。