DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

プロ御用達のDAW、Pro Tools(2ページ目)

Pro Toolsというシステムをご存知ですか?ホームレコーディングをするDTMユーザーにはやや馴染みの薄いものですが、プロの世界での業界標準となっているこのPro Toolsを簡単に紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

使いやすいレコーディングのためのシステム


Pro Tools Software
システムとしてのPro Toolsの中のDAWソフト部分、Pro Tools Softwareのレコーディングの使い勝手は抜群
CubaseやSONAR、LogicなどがMIDIシーケンスソフトから進化して、オーディオレコーディング機能を搭載していったのに対し、Pro Toolsは最初からオーディオレコーディングを対象に作られた業務用のDAWです。

実際、レコーディング用途で考えると、非常に使いやすくできており、簡単に録音、モニタリング、再生などができます。まあ、最近はどのDAWも使いやすく、高機能になってきているので、目だった機能差があるわけではありませんが、レコーディングにおいては一日の長があるのは確かです。

一方、MIDIシーケンス機能はもともと装備していなかったPro Toolsですが、現在のPro Tools 7においては、それなりに高性能なMIDIシーケンス機能も搭載されているので、トータルなシステムとして利用可能です。


DSPのパワーを利用した安定したシステム


CubaseやSONARなどの一般のDAWとPro Toolsの最大の違いは、専用のハードウェアが必要であるということです。もちろん、一般のDAWでもオーディオインターフェイスやMIDIインターフェイスを使いますが、そうしたインターフェイスが専用というだけでなく、エフェクトやミキシング処理そのものに、専用のハードウェアを用いるのです。

HD Coreカード
DSPが搭載され、Pro Toolsのエンジンとして機能するHD Coreカード
前述のHD Coreカード、HD Accelカードまた、Accel Coreカード、HD Accelカードといったものがそれで、ここにはDSP(Digital Signal Processor)が搭載されており、ここでさまざまな演算がされるのです。そう、確かにMacを使って操作しているのですが、MacのCPUを使わず、この専用ハードウェアのDSPを使うことによってレコーディングやミキシング、エフェクトなどの処理をするので、たとえ非力なMacであっても安定して動作してくれるのです。

やはり業務用ということもあって、重視されるのは安定性。その面で、Pro Toolsは昔から定評があるのです。
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