DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

WAVリッピングが可能になったWMP11(2ページ目)

DTMからはちょっとズレますが、Windowsの標準プレイヤーであるWindows Media Playerの新バージョン11の日本語ベータ版がMicrosoftから公開されました。これがどんなものなのか簡単に紹介します。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

3種類存在するWindows Media Audio


いま、オーディオのフォーマットを一言でWindows Media Audio 9と表現しましたが、このWindows Media Audioには
   Windows Media Audio
   Windows Media Audio Professional
   Windows Media Audio Lossless
の3種類が存在します。Windows Media Audio ProfessionalをWindows Mediaオーディオプロ、WMA Proと呼んだり、Windows Media Audio LosslessをWindows Mediaオーディオ可逆圧縮、WMAロスレスと呼んだりしますが、同じWindows Media Audio 9でありながらも別のCODECとなっています。

ここで、それぞれの詳細については割愛しますが、簡単に説明しておくと、通常のWindows Media AudioはMP3やAACなどと同様に、ステレオ2chのCDなどの音源をコンパクトに圧縮するもの、Professionalは24bit/96kHzといったものを圧縮したり、サラウンドを実現するもの。そしてLosslessはCDなどの非圧縮のデータを半分程度のファイルサイズに圧縮しつつも、音質はCDとまったく変わらないというものです。

これらについては、微妙なチューニングは続けられているようですが、基本的にはWindows Media Player 9のころから変化がないままとなっています。

使い勝手が向上したWindows Media Player 11


WMP11
WMP11は使い勝手が大きく向上し、とくにジャケット写真を活用した検索性が向上している
ここで話をWindows Media Player 11に戻しましょう。今回のバージョンアップによって変わった最大のポイントはユーザーインターフェイスです。見た目が黒基調になったことだけでなく、曲のライブラリの検索性が大きく向上しています。

検索画面ではジャケットのライブラリがズラリとならび、アルバムごと、アーティストごとに探し出すのがとてもやりやすくなっています。また、洋楽の場合、ジャケット写真が自動的には入手できてしまうというのも大きなポイントです。これまでも、CDからリッピングする際に、ジャケット写真が自動的に入手できていましたが、Windows Media Player 11ではすでにMP3やWMA化してあるデータに対しても、簡単にジャケット写真が入手できるのは大きいメリットです。邦楽の場合、ジャケットの著作権の問題などでデータベースには公開されていないケースがほとんどですが、CDの通販サイトなどを通じてジャケットを画面に表示することができたら、手持ちのデータに反映させることが簡単になっています。

そのほかにも、Windows Media Player 11はいろいろな点で使いやすくなっています。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます