軽くて手軽で、いろいろな用途に利用可能なオーディオの波形編集ソフト。これを上手に活用することで、パソコンを使ったオーディオの活用範囲が大きく広がります。ここでは、初心者の方を対象に、波形編集ソフトの概念やその活用法などを紹介してみましょう。

波形編集ソフトは音の世界におけるテキストエディタ


みなさんは波形編集ソフトというものを使っていますか?誤解を恐れずいえば、波形編集ソフトとは文字の世界でいうところのテキストエディタのようなもので、高機能ワープロもしくはDTPソフトに匹敵するDAWと比較して、非常に単機能ながらも、機敏に動作し、日常的に便利に利用できるソフトです。

波形編集ソフト
波形編集ソフトでは音声を波形で表示するとともに、さまざまな加工を行うことができる
波形編集ソフトは、波形エディタ、ウェーブエディタなどともいわれているもので、古くから存在しています。音声を波形で表示させるソフトであるため、まったくこの世界を知らない人にとっては、とても難解なソフトにように感じるかもしれませんが、実際に使えば分かるとおり、非常に分かりやすいソフトです。

音を音量と時間軸でグラフィカルに表しており、ちょっと触れば、そのグラフ情報を直感的に捕らえることができ、とても便利なのです。基本的にはモノラルもしくはステレオのファイルを開いて、それをエディットするソフトであり、複雑な操作はできないものの、それでも最近はかなりいろいろな機能を備えるようになってきました。


最初に使ったのはSound Forge 3


Sound Forge
波形編集ソフトとして10年以上の歴史を持つSound Forge
私個人の話として振り返ると、初めて波形編集ソフトを触ったのは94年のことだったと思います。まだWindows95登場前のこと。いわゆるDOS/Vパソコンと呼ばれる自作マシンにWindows3.1をインストールして使っていたころ、サウンド&レコーディングマガジンのレビューで使ったのが最初でした。

そこでレビューしたソフトというのは、アメリカのSonic Foundry(現Sony Media Software)のSound Forge Version 3というもの。まだDTMはMIDI全盛の時代でしたから、オーディオとどのように付き合えばいいか、よく分からなかったものの、非常に便利なソフトであると感じたことは覚えています。

もっとも当時使っていたパソコンのCPUはPentium登場前の486DX-66MHzというもので、今のCPU速度に比較したら、おそらく1/100くらいだったため、高速機敏なソフトというわけではありませんでしたが、オーディオを自由に扱えるということに驚いた記憶があります。