寿命の心配がなく、扱いが簡単なシミュレーター
しかし、先ほども少し触れたとおり、真空管アンプは古い設計のモノであるだけに、問題も数多く抱えています。使っていてとにかく面倒なのが、電源を入れてもすぐに音が出ないこと。真空管が暖まるまで時間がかかり、そうならないと本領を発揮してくれないのです。
また、半導体と比較して寿命が短いというのも大きな欠点。そのため、真空管アンプは交換を前提に作られており、簡単に真空管を抜くことが可能です。ただ、最近では真空管はあまり流通していないし、国産のものはほぼ皆無。中国からの輸入のものなどを使うのげ現状であり、真空管の質によって出音が変わるというのも事実です。また、バイアス調整という電圧調整作業が必要となるため、素人が交換するとうまく音が出なくなるケースもあります。
いろいろな製品にバンドルされていることも多い、IK MultimediaのAmplitube LE |
それでいて、音はかなり真空管アンプに近いものになっているので、興味のある方はぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?IK MultimediaのAmplitubeは、プロ用として普及している一方、その簡易版ともいえるAmplitube LEはいろいろな製品にバンドルされているので、手元にあるという人も少なくないはずです。
真空管アンプ・シミュレータを搭載したUSBオーディオインターフェイス、EDIROLのUA-4FX |