DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

ようやくあの待望のソフトシンセがVerUp Reason 3.0間もなく登場(2ページ目)

待ちに待ったPropellerheadのResonの新バージョン3.0が間もなくリリースされます。基本的に従来の機能を引き継ぎ、そこにCombinatorをはじめとする新機能が追加されたというものです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

Reason 3.0の目玉機能はThe Combinator


Reason 3.0のThe Combinator
Reason 3.0の目玉機能であるCombinatorは、複数の音源やエフェクトモジュールを組み合わせて1つのモジュールにするもの
さて、そのReasonが間もなく3.0というバージョンにアップグレードするのですが、今回は1.0から2.0、また2.0から2.5へアップグレードした時のように、やたらと新音源が増えるというバージョンアップではありません。まあ、ある意味必要な音源は一通り揃ってしまったので、今回は別の趣向で、ということなのでしょう。


そう、そのバージョンアップの目玉となるのがThe Combinatorというモジュール。これ自体は音源でもエフェクトでもないのですが、ここにReasonのすべてのモジュールを埋め込み、組み合わせることが可能となっているのです。まあ、自分で音源を自由に作れると考えてもいいでしょう。

たとえば複数の音源を重ねて重厚な音を作るのもいいし、キースプリットによって音程ごとに音源を切り替えることもできます。またベロシティー・スプリットを使えばベロシティーによって音源を切り替えたり、エフェクトを変えることも可能です。もちろん、別の音源にモジュレーションをかけたり、エンベロープ設定したりすることも可能など、接続方法、音作りは無限大です。

Micro Mixer
Combinator内で利用する6chのマイクロミ・ライン・ミキサー、Line Mixer 6:2
なお、Combinatorの内部でミキシングするためのミキサーとしてLine Mixer 6:2という6chミキサーが用意されています。


強力なマスタリング機能を搭載


MClass Mastering Suite
イコライザ、ステレオ・イメージャー、コンプレッサ、マキシマイザーの4機能を統合したプロ仕様のマスタリングツール、The MClass Mastering Suite
今回追加された大きな意味を持つモジュールがThe MClass Mastering Suiteというマスタリング専用のモジュールです。これはSuiteという名称からも分かるとおり、複数の機能を組み合わせたものとなっています。具体的にはイコライザ、ステレオ・イメージャー、コンプレッサ、そしてマキシマイザーの4種類。組み合わせて使ってもいいし、イコライザだけ単独で利用するなど、使い方はいろいろです。


とくにMClass Equalizerという名前のイコライザは、プロ・マスタリング仕様の4バンドイコライザで、高/低域のシェルビングに加え2バンドのピーキングフィルター、そしてローカットスイッチが備わっています。これを利用することにより、こもった低域に輪郭をくっきりさせたり、シンバルにキラキラ感を足したり、ボーカルを前に出したりすることが可能となるのです。
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