再生音をキャプチャする仕組みとなっている
Total Recorderは仮想ドライバを作り、そこを通じてキャプチャしてしまう |
もちろん、Total Recorder経由でほかのドライバへそのままデータを流すことができるので、そう設定すれば普通に音を鳴らすことができるとともに、録音もできるというわけなのです。
DRM付きデータもコピーできてしまうの?
さて、ここで思いつくのが、ネットラジオ以外への適用です。中でも面白いのがプロテクトのかかったデータのキャプチャです。もちろん、そうしたことを推奨するつもりは毛頭ありませんし、不正コピーは許されることではありません。
ただ、この仮想的なオーディオドライバを使ってキャプチャする方法を用いれば、本来コピーができないDRM(デジタル著作権管理機能)付きのデータもコピーすることは可能です。もっとも、キャプチャした結果はWAVファイルになりサイズも大きいし、すべて手動で行うのが基本なので、かなり手間はかかるのですが……。
ご存知の方もいるかもしれませんが、私がAV WatchのDigital Audio Laboratoryという連載においても、Toltal Recorderはよく活躍してくれます。理由は不正コピーではなく、本来コピーできないフォーマットのデータをWAV化するためです。
たとえばNetMDなどで使われているATRAC3のデータは一般のソフトでは読み込むことができないため、ATRAC3再生専用のSonicStageというソフトで再生させた音をTotal RecorderでキャプチャしてWAV化するといった使い方です。ほかにもいろいろな応用法があるかもしれないので、みなさん試してみてはいかがでしょうか?