■サウンド指紋を使う2つの技術と製品

その仕組みはというと、曲の波形データからその特徴的部分を抜き出してデータ化し、それを元にデータベースを構築して、それと照らし合わせるというものです。一般にその抜き出したデータを“サウンド指紋”(英語ではFingerPrints)と呼んでいるのですが、非常にコンパクトなものとなっています。

こうした技術を持っている会社はいくつかありますが、今話題となっているのはMoodLogicやGracenote。これらが国内でも製品となっているからです。また一般ユーザーは、CDDBなどと同様、完全に無料で利用できるというのも嬉しいところです。それぞれを簡単に紹介しましょう。

MoodLogicまずMoodLogicは、以前から英語版のオンラインソフトとして、MP3などを認識させるアプリケーションを出していましたが、国内でも以前紹介したSONYのVAIOにバンドルされているアプリケーション、SonicStage Mastering Studioの機能として搭載されています。正確にいうと、初期バーションではなく、V1.1というもので搭載された機能なのですが、アナログでレコーディングしたサウンドに対し、「曲情報を取得」という命令を実行するだけで、簡単に情報を手に入れることができます。従来のオンラインソフトでは、英語しか使えませんでしたが、SonicStage Mastering Studioなら日本語も利用可能となっています。


MusicIDそのMoodLogicに対して、CDDBのGracenoteが満を持して送り出してきたのがMusicIDという技術。先日、GracenoteのCEOおよびCTOが来日したときに話を伺ったのですが、これは1曲分のサウンド指紋の容量はたったの64byteとのこと。昨年夏から、2004年にはリリースするという話は聞いていたのですが、それがついにアプリケーションとしてデビューすることになりました。世界初となるそのアプリケーションは、なんと日本のものです。具体的にはオンキヨーとデジオンが共同開発したCarryOn Music ver4.00というもの。基本的にはオンキヨー製品を持っている人向けのもので、既存ユーザーは3月下旬より2,000でダウンロード可能となっています。