DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

国産の超マニアック・モジュラー型ソフトシンセ登場 VOID Modular System

日本のPSOFTという会社からVST対応のモジュラー型ソフトシンセが登場しました。かなりマニアックなソフトで、シンセ好きには非常に魅力的な音源です。今回はそのVOID Modular Systemを紹介します。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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■モジュールを配線して音源を構築するソフトシンセ

ソフトシンセというと、現在ほとんどのものがドイツを中心とするヨーロッパの製品で、一部アメリカの製品があるといった感じで、国産のソフトはごくわずかしかありません。そんな中、非常にマニアックで、かつ高性能なVSTインストゥルメント対応のソフトシンセが日本のソフトハウスから誕生しました。

VOID Modular SystemVOID Modular Systemというソフトを開発したのは仙台にあるPSOFT(有限会社ピー・ソフトハウス)という会社。これまで特にDTM関連のソフトを作っていたところでもなく、主に受託開発をやっていたソフトハウスのようなのですが、かなりすごいソフトを開発してくれました!


まず概要を説明すると、これはWindows版のVST環境で動作するソフトシンセであり、CubaseやSingerSongWriterなどのホストソフトとともに利用するソフトです。価格は28,400円で、Webからのダウンロード販売となっています。つまり、いわゆるシェアウェアのひとつですね。

VOID Modular System画面をちょっと見ると分かるとおり、アナログのモジュラーシンセ風なデザインになっていますが、実際、さまざまなモジュールを組み合わせてシンセサイザを構築していくタイプのものです。考え方としては、以前紹介したArturiaのMoog Modular Vなどとも近い考え方のソフトで、各モジュールを配線して、音源を組み立てていくようになっています。ただし、Moog Modular Vとは異なり、モジュールを自由に追加して増やしていくことが可能で、それぞれをうまく繋ぎ合わせることで、無限の組み合わせが可能となっています。
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