UA-700については、もう店頭に並んでいるし、雑誌の記事などでも紹介されているので、ご存知の方もいるでしょうが、まずは簡単に概要を紹介しておきましょう。
UA-700は昨年発売されたUSBオーディオ・インターフェイスであるUA-5をベースにローランドのCOSMテクノロジーというものを採用し、アンプ・モデリングとマイクモデリングおよびギター用エフェクトを搭載するとともに、MIDIインターフェイス機能も搭載したという多機能型のオーディオ・インターフェイスです。つまりUA-5の機能をそのまま包含しつつ、拡張したのがUA-700というわけです。
このUA-5というのはUSBでありながらも24bit/96kHzというプロ仕様のスペックを実現したもので、端子も一般的なRCAピンジャックだけでなく、標準ジャック、オプティカル／コアキシャルでのデジタル入出力、さらにコンデンサマイクを接続できるファンタム電源共有可能なXLRバランスとTRSバランスのコンポジャックを２系統装備し、エレキギターともダイレクトに接続可能なハイインピーダンス対応のジャックも備えるという、非常に充実した端子を持ったものでした。さらに、ドライバ的にはMME、DirectSound、WDMに加え、ASIO2.0に対応するなど、こちらの面でもプロ仕様といえるものです。一方、UA-700で追加されたエフェクト機能のほうも、なかなかのものです。フロントパネルを見てもらえると分かるとおり、かなりいろいろな要素が詰め込まれているのです。要約すればマイク用モデリング機能とギター用モデリング機能を搭載しているのですが、もう少し、具体的に見てみましょう。
