■GMLの音源としての仕様
では、もう少し具体的に見ていきましょう。まず、一番気になる音源のハード的な仕様は次のようになっています。
●音源の発音方式:限定しない
●同時発音数:16ノート以上
●MIDIチャンネル:1~16ch
●リズム・チャンネル:10ch
●使用音色:Genaral MIDI Level1.0に準拠
そう、要するに従来からあるGM Level1そのものであるというわけです。ご存知のとおり128音色、47ドラムキットというわけですから、目新しいことがあるわけではありません。
■コンテンツ制作ガイドライン
次に、これまでのGMでは制定されていなかった、コンテンツ制作のガイドラインについてです。つまり、これを演奏させるためのデータをどう作るかという決め事がされているのです。具体的には以下のとおりです。
●Standard MIDI File Format 0形式で保存
●16ノート/16チャンネル
●発音時のMIDIチャンネル優先順位
10>1>2>...>9>11>...16ch
●10chはリズムチャンネル固定
●推奨チャンネル割り当て
メイン・メロディ(主旋律):1ch
サブ・メロディ(副旋律) :2ch
ベース・パート :3ch
●GMLコンテンツとして正しく動作するため、セットアップ小節を必須とする
これを見る限り、ごく標準的な内容を改めて文字にしているだけではありますが、Standard MIDI File Format 0が採用されていることが確認できます。