部屋をまたいだ有線LANの配線、どうすればいい?
ネットワークを組みたいコンピュータが同じ部屋にある場合はよいのですが、ほかの部屋に置いてある場合は少々工夫が必要となってきます。最近では無線LANを使うケースが増えていますが、コンクリートの厚い壁があるなど構造的に無理な場合や予算があまりない場合は有線LANにならざるを得ません。有線LANの場合、配線をどうするかが問題となってきます。ここでは、別の部屋にLANケーブルを配線する方法を紹介しましょう。
<目次>
壁からLANケーブルを出すときは『フェイスプレースキット』が便利
日曜大工が得意で器用な方であれば、壁に穴を開け屋根裏に入り込んで本格的に配線工事を行うこともできます。壁から配線を出す部分には、LAN専用の差込口を付ける方法と壁から配線を直接出す方法があります。壁から直接ケーブルを出すときに利用する化粧板は、ホームセンターなどで比較的簡単に入手できますが、LAN専用のコネクタはなかなか見つかりません。
筆者が調べたところによると、大手ECサイト「アマゾン」で「フェイスプレート LAN」をキーワードに検索するといろいろあるようです。時期によって表示される商品が変わりますが、ほかのECサイトも含めて探せば、必要な部品は揃うでしょう。
具体的な、配線工事の方法は、「家庭内LAN配線工事マニュアル」を参照するとよいでしょう。コネクタかしめ済LANケーブルを通すのに必要な穴の径や天井裏の配線方法、ケーブルにコネクタをかしめる方法などたいへん詳しく書かれていますから参考になります。
ドアを隔てた配線に利用できるLANケーブル
壁に穴を開けて本格的に工事をするのは大変です。近くの部屋であれば、そこまでしなくても室内にLANケーブルを張り巡らす方法が手軽でしょう。その際、問題になるのはドアの間隙にどうやってLANケーブルを通すかです。普通ドアの間隙は数ミリしか空いていません。ここに、通常のLANケーブルを通すのはまず無理です。まさか、ドアに穴を開けたり梁を削るわけにもいかないでしょう。
このようなときに便利なのは、隙間にLANケーブルを敷設するための「高耐久すきま用アルミ強化フラットLANケーブル」です。本来は、アルミサッシの隙間にLANケーブルを通すための製品ですが、ドアにも利用できます。製品名で検索すると通販業者のサイトが多数ヒットしますので、利用するとよいでしょう。
なお、上記のケーブルを使うためには、両端に通常のLANケーブルを繋ぐための「LANケーブル延長コネクタ」が2つ必要となります。こちらは、店頭や通販で簡単に入手できます。
また、ドアの上側の間隙に余裕があれば、安価な平面LANケーブルを使う方法もあります。各社から発売されていますので、検索するとよいでしょう。
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