例えば……「本科生に呼ばれたため、慌てて予科ルームの外(廊下)に出た。その時、制服のボタンを一つかけ忘れていた。」……当然、本科生に注意を受けます。
でも、どんなに急いでいても、きちんと制服を着るということは、後に、どんなに早替わりでも、きちんと衣装を着るという練習になっているのです。
また“少々のことではへこたれないぞ!”という心身の強さを養うことができたり、
“自分のためを思って叱ってくれる”ことへの感謝の思いや、目上の人に対する尊敬の思いを持つこともできます。
毎朝のお掃除にしても、入団後に役立つもの。誰一人として手を抜くことなくするお掃除と、大勢で一つの作品を作る舞台。自分が使う教室をきれいにする気持ちと、衣装や小道具を大切に扱う気持ちなどはいっしょ。
舞台人としてだけではなく、一社会人としても立派な女性になるための修行にもなっているのです。
予科生の一年間は慣れないことばかりで本当に大変。また指導する本科生も大変です。でも彼女たちには、やがて宝塚の舞台に立つという大きな目標があります。だから耐えられるのです。
「タカラジェンヌになりたい!」という多くの少女たちの中から選ばれ、その夢を実現できる切符を手にした宝塚音楽学校の生徒たち。
多くの授業、厳しく緊張した日々の中でも、彼女たちは純粋にひたむきに頑張り、光り輝いています。
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宝塚音楽学校
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